親鸞に学ぶ幸福論

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北朝鮮のミサイルのニュースから仏説を憶う

【出息入息不待命終(1)】 北朝鮮の在日米軍を標的にしたミサイル発射実験や、 相次ぐ恫喝まがいの声明に、 東アジア情勢が緊張してます。 このたびのミサイル実験でかかった経費が 一説には900億円ともいわれています。 国民が飢えようがお構いなしに…

なぜ仏教は本当の自己の姿にこだわるのか

【法鏡(3)】 お釈迦さまは「仏教は法鏡なり」と説かれています。 「法鏡」とは、「真実の姿を映す鏡」ということです。 「常に欲と怒りの心に振りまわされていること」 「いつ死ぬかわからぬ、はかない命であること」 など仏教で赤裸々にされる人間の本当…

仏教でなぜ「本当の自分とは何か」が徹底して教えられるのか

【法鏡(2)】 仏教には、諸行無常(すべてのものは続かない)とか 煩悩(欲や怒りやねたみの心)など、 人生の実相や人間の本当の姿について 懇切丁寧に教えられています。 よって仏教を伝えるこのメルマガ・ブログも、 続けて読まれている方はよくご存じ…

我が身知らずも甚だしいと説かれる釈迦の教え

【法鏡(1)】 仏教は「私とは何か」に迫る教えです。 『法鏡』といわれる所以です。 「私とは?そんなもん。。。 自分のことくらい自分が一番よく知ってるさ」 と一蹴する人もあるかもしれません。 「別に他人に聞かんでも自分のことでしょ? 自分以上に知…

2時間で引きこもりを治す“奇跡のおばちゃん”に物申す

【出世本懐(1)】 「バカヤロー!!」 「甘えるな!!」 「ふざけるな!!」 学校に行けなくなった子供をどなりつける。 親にも、「子供になめられてるんじゃねー!!」。 2時間で引きこもりを治すという、 通称"奇跡のおばちゃん"の荒療治です。 彼女の…

好きなことを仕事にできたら幸福だと思っている人の見落としていることとは何か

【有無同然(3)】 「人生の目的は何ですか?」と尋ねられた時、 「好きなことをすること」と答える人は多いです。 特に、好きなことを仕事にできたら最高だ、 と思う人が多いようです。 どんなに稼げても、不快で辛いだけの仕事なら、 それは誰だって嫌で…

銀河鉄道999で理想郷だと思った星があったが、その星の住人は幸福ではなかった

【有無同然(2)】 松本零士のマンガ『銀河鉄道999』は、 鉄郎が謎の女性メーテルとともに、 不老不死の機械の体をくれるという終着駅(幸せ)を 目指すというストーリーです。 その中にこんな話があります。 そこは科学文明がめざましく発達した国です…

ジョン・レノンの苦悩を仏説から読み解くと・・

【有無同然(1)】 ビートルズのジョン・レノンは、 苦しい胸のうちをこう述懐しました。 「有名になれば、自分の思いどおりに活動できると思っていた。 気づいたら……自由は完全に奪われてしまっていた」 無名の時は、有名になれば自由になれると思い、 有…

ドストエフスキーが『白痴』で論じている「死の恐怖」とは

【生死の一大事(3)】 「死は一瞬だから怖くない」 「肉体の苦痛がなければ、死は恐ろしくない」 という人があります。 痛みを伴わず死ねるという点で、まことに人道的なものに、 実は「ギロチン」が挙げられます。 このギロチンを考案したのは、ギロチン…

自殺の直前まで、死は正体を隠す

【生死の一大事(2)】 ある女子高生が7階建てのマンションから飛び降りました。 いじめを苦にしての自殺決行でした。 遺書を残しましたが、そこにはよくあるような、 いじめた級友への恨み言などはなく、 ただ両親へのお詫びの言葉と、 「永眠したい」と…

死ぬと肉体はなくなるが、問題は「私」がどうなるか、だろう

【生死の一大事(1)】 「生あるものは必ず死に帰す」 誰でも知っていることです。 死という壁にいつか必ずぶつかるということ。 私たちは死の壁に向かって 目隠しして走っているようなものといえましょう。 ではその壁にぶつかった、その向こう側は どうな…

弁円の恨みとねたみが、懺悔と転じて明法房となる

【愚痴(4)】 「釈迦にダイバ、親鸞聖人に弁円」という言葉があります。 釈迦や親鸞聖人のような徳の高い方でも、 誰もが尊敬したのではない、 中にはお釈迦さまを害せんと画策したダイバ、 親鸞聖人の命を付け狙った弁円のような者もありました。 ダイバ…

旧約聖書にあるカインとアベルの話を仏説から紐解いてみる

【愚痴(3)】 仏教で三大煩悩の一つに数えられる愚痴(ねたみ、そねみの心) について話を続けています。 先回、ねたみの心は身近な人に対して起きる、と話しをしましたが、 そういう点からすると、兄弟は物心つくときに最初に感じる ねたみ、そねみの対象…

「ねたみ」や「嫉妬」で悶々としたときに思い出したいブッダの智慧とは

【愚痴(2)】 先回に引き続き、「愚痴」についてお話しします。 「愚痴」とは、仏教に説かれる108ある煩悩の中でも 特に私たちを苦しめ、悩ませる三毒の煩悩の一つに数えられます。 「うらみ」「ねたみ」「嫉妬心」のことです。 幸せそうな人を見て、苦…

人間関係のいざこざの多くはこれが原因

【愚痴(1)】 「愚痴」とは仏教の言葉ですが、 今日の日本でも、普段よく使われる言葉です。 「あいつ、また愚痴ってる」とか 「あんたの言うこと愚痴ばかりじゃない」というように、 しゃべることとして使っていますが、 元来の意味は、「うらみ」「ねた…

出家せずとも救われる道

【出家(4)】 親鸞聖人は9歳の時、出家され、比叡山に入られました。 ところが清らかな山だと思われた比叡山は、 すでに俗世と変わらぬ、煩悩に穢れた「穢土」でした。 見栄えのいい叡山の金堂宝塔も、その中では派閥争いが繰り返され、 難行苦行を掲げな…

出家の僧が集う聖なる比叡山の実態とは

【出家(3)】 私たちが住む「この世」のことを、仏教では「穢土」といいます。 「穢土」とは、穢れた世界、「煩悩」に穢れた世界ということです。 常に私たちは収入や名声や容姿など人と競い、争い、 結果として劣等感で苦しんだり、慢心で驕ったり、 嫉妬…

出家とは、本来、仏教ではどういうことなのか

【出家(2)】 金正男氏が暗殺されました。 後継者をめぐっての兄弟同士の権力闘争は、 歴史上、幾度となく繰り返されてきました。 一般家庭でも親の遺産をめぐって 兄弟が諍いを起こす事態もありますが、 これが一国の権力をめぐってともなると、利権も大…

女優の清水富美加さんの「出家」について

【出家(1)】 女優の清水富美加さんが「出家します」と語ったことが報道され、 「出家」という言葉が話題のワードになっています。 彼女のいう「出家」とは、 彼女の信仰する「幸福の科学」の専属職員になることだそうです。 本来「出家」とは仏教の言葉な…

私が幸せになれない本当の原因とは

【自業自得(1)】 私が幸せになれない原因は何か、 たいていの人はこう考えます。 「こんな親の元に生まれたからだ」 「こんな人と結婚したからだ」 「こんな子供を持ったからだ」 「こんな会社に入ったからだ」 「上司がこんなだからだ」 「部下がこんな…

大石内蔵助「仇のことは忘れざりけり」

【出世本懐(2)】 「手を一つ打つにつけても討つという 仇のことは忘れざりけり」 大石内蔵助の詠んだ歌です。 敵を欺くため、遊興に耽る大石が、 遊女の小唄に手拍子を打ちながら心中深く、 彼にとっての本懐成就である「吉良を討つ」と 執念を燃やしてい…

デモクラシーを窒息させるものとは

【出世本懐(1)】 フェイクニュースの危険性について、 最近取り沙汰されるようになりました。 オバマ元大統領が、昨年11月の記者会見で 事実無根の「ホラ」や「騙り」を流布する “post-truth”といわれるフェイクニュースの隆盛を、 「デモクラシーを窒…

生まれては苦海、死しては浄閑寺

【生死の苦海(1)】 江戸時代、吉原で働いていた遊女たちが口にしていた言葉に、 「生まれては苦海、死しては浄閑寺」 というのがあります。 浄閑寺は吉原の近くにある寺ですが、別名、投込寺といいます。 吉原の遊女が亡くなると、荒ムシロに包まれ、 こ…

コンビニの恵方巻きノルマ問題に思うこと

【精進(1)】 コンビニのバイトで、恵方巻きのノルマの責任を取らされ 自腹を切って買い取りさせられることが問題になっていましたが、 あのニュースを聞いて、思ったことを今日はお話しします。 コンビニであんなことを強要されたら、 「知ったことか」「…

どんな先見性のある人でも見落としている「人生の死角」とは

【生死の一大事(1)】 私は毎日のメルマガを、朝8時に配信されるように、 前日に書き上げ、配信予約しています。 今から約6年前、東日本大震災のあった3月11日も、 午前中に、翌日の朝8時に配信されるメルマガをセットしてから 昼に浦安で人と会い、…

キリスト教の神と、仏教の仏とは、どこがどう違うのか

【仏(1)】 仏教講座でよく聞かれる質問に 「神と仏はどう違うのですか」というのがあります。 「神仏」という単語もあるので、 同じようなものだろうと思っている人が多いようです。 「神」と「仏」はどう違うのか、これを知ることは 仏教を学ぶ上で大切…

仏教の布施の一つ、言辞施とは

【布施(2)】 仏教で教えられる『布施』の一つに『言辞施』があります。 優しい言葉をかける布施の行です。 大学時代、ある友人と相談してアパートの部屋をシェアして 生活することにしました。 つまらん理由から、その友人と仲が険悪になることもあり、 …

説法もついつい自分本位の話をする

【布施(1)】 新任教師が初めて赴任した小学校で、 最初に担当したのが6年生のクラス、 次の年に担当したのが1年生のクラスだったそうです。 1年生のクラスの最初のホームルームの時間に 「分かった人は挙手して下さい」というと、誰一人反応がない。 ど…

幸福になるのは一瞬で事足りる、と説く仏教

【平生業成(1)】 仏教は一貫して 【結果には必ず原因がある】 【原因なしに起きる結果は絶対にない】 と教えます。 平たい言葉で言えば、 「まいた種は必ず生える。まかぬ種は絶対生えぬ」 ということです。 これが「因果の道理」という、仏教の根幹を成…

モンスタークレーマーへの対処法を釈迦が説かれている

【口業(2)】 「怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬよう気をつけるがいい」 とは、ニーチェの言葉です。 他人の欠点をずけずけと批判する人は、どこにでもいるものです。 そんな人は教師や店員から、 モンスターペアレント、モンスタークレーマーと…

笑う者も続けて転ぶ雪の道

【口業(1)】 今の季節、積もった雪や凍った道に 足をとられることも多いです。 北国の冬を私もまだ慣れているとは言えませんので 転ばないよう、気を付けたいと思います。 「笑う者も 続けて転ぶ 雪の道」 という歌があります。 雪道を歩いているとき、目…

甘すぎず、コクもあり、キレもあり、見た目もよく

【渇愛(1)】 チョコレートパフェの名前の由来は、 アイスクリームに、チョコ・生クリーム・果物が 添えられたこのデザートが考案されたときに、 これ以上完全なデザートを作ることはできないだろうと、 フランス語で「完全」を意味する(parfait)と 命名…

人生には決定的な岐路がある

【遇法(2)】 元日のテレビに、この寒いのに、 滝行する修験道の行者がでていましたが 元旦だけでなく、一年中、山にこもって山伏のような格好をして、 修行に励んでいるそうです。 そのテレビを見たとき、ふと私自身、高校時代に、 将来は比叡山か高野山…

大久保利通の暗殺された年を知って思うこと

【遇法(1)】 ■大久保利通が暗殺されたのが48歳だったと知り、 「そんなに若かったのか」と新鮮な驚きがありました。 大久保暗殺の年齢については、歴史の資料や小説などで 受験生時代にも、その後も何度も目にしたはずですが、 その時には気にも留めま…

人生とは、夜の海にぱっと放り出されたような感じ

【生死の苦海(2)】 親鸞聖人は人生を海に例えられて 「生死の苦海ほとりなし」といわれています。 「人生は、苦しみの波が次々と襲う海のようなもの」 と言われています。 「海」には大波、小波あれども、波の絶える時がないように、 人生は、死にたくな…

人生とは、空と水が広がっているばかりの海のようなもの

【生死の苦海(1)】 親鸞聖人は私たちの人生を 「生死の苦海ほとりなし」 と喝破されました。 生まれたなり、泳ぎ方も教わらないまま、大海に放り出され、 苦しみの波の絶えない海を、島も船も見えない中で、 必死に泳ぐしかない海のようなものが人生だ、 …

人生を俯瞰すれば、金持ちも不安で虚しい存在だ

【無常(1)】 ■金を持っている人は「番人」 持っていない人は「非番」です。 警備する門番は、侵入者を許してはならない責任があるから 居眠りは許されないし、トイレに立つこともできない。 非番になれば、気楽なものです。 ゆっくり寝ておれます。 ■ちょ…

己のまいた種しか、己に結果として表れない

【因果の道理(1)】 「あなたの前世は○○だったんです。 今のあなたは本来の処にいないから苦しんでいるのです。 自分を責めてはいけない」 このように耳に心地よい言葉を聞かされ、 得体の知れない霊能者をすっかり信じ込んでしまうものです。 あるいは 「…

人は呼吸するために生きているのではない、では何のために。

【出世本懐(4)】 ■「なぜ生きるの?」 「生きるためだよ」 「生きるために生きてるの?」 「そうだよ。文句あるか」 こんな掛け合いを何度か経験しましたが 文句大有りです。 ■「何のために勉強しているんですか」 と聞かれて、 「希望の大学に合格するた…

仏教で「出世した」とは、どんなことなのか

【出世本懐(2)】 出世本懐(しゅっせほんがい)とは仏教の言葉です。 出世、とは今日で使われるような 「彼は部長に出世した」というような意味ではありません。 この世に出てくる、ということで、 この世に生まれてきた、ということです。 私たち一人一…

全ての人は夢遊病者のようなもの

【出世本懐(1)】 仏教は「全ての人は夢遊病者のようなものだ」と説きます。 私たちには、町で歩いている人を見ても、 みな「何時までに駅に行かなきゃ」などと 目的を持って歩いていますから、とても夢遊病者には見えません。 なぜお釈迦さまは全ての人は…

「この人、魅力的だな」と思う瞬間の一つ

【禅定】 仏教で教えられる六度万行の一つに『禅定』があります。 「禅」は「しずめる」、「定」も「定める」こと。 散乱する自分の心をしずめ、定めることをいいます。 人のことばかり「あいつが悪い」と非難する心をしずめる。 そして自分はどうか、と振り…

中高年のアイデンティティクライシスは人生の好機でもある

【出世本懐(1)】 40代~60代の中年期は 「人生の午後」「思秋期」と言われるそうです。 女性なら、現実が見えてくるプロセスで、不安と葛藤を覚えます。 子供が巣立った後、潜在化していた夫婦の問題も表面化してきます。 「妻が急に冷淡になった」 …

本当に仏様は浄土に導いてくれるのだろうか

【後生の一大事】 平安時代、絶大な権勢を誇った藤原道長の、 よく知られた歌です。 「この世をば わが世とぞ思ふ 望月(もちづき)の 欠けたることも なしと思へば」 「この世は、オレの世の中だと思う。 今宵の満月に欠け目がないように、 オレの人生には…

仏の眼には、人種も性別もない

【凡夫(1)】 人間の事を仏教では『凡夫』といいます。 凡夫のことを 「欲も多く、怒り、腹立ち、そねみ、ねたむ心多い者」 と親鸞聖人も説かれています。 世界中の人口が74億人に迫ろうとしていますが、 何人いようが「みな凡夫だ」と仏教では説かれて…

権威のある人に自動的に順ってしまう

【知識(1)】 弁護士の知人から聞いた話ですが、 ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の 父親殺しの陪審員裁判の様子は、 かなりのリアリティーに溢れ、新鮮味すらあり、 さすがは世界の文豪と感じ入ったそうです。 弁護士の彼は仕事柄、法廷シーン…

小さな子でも「いい加減なこというな!」と言う

【後生の一大事(1)】 子供たちは「知りたがり」です。 子供が親に質問を浴びせてきた時は 「真摯に答えてあげてください」と どの育児書にも書かれてあります。 「忙しいから、後」とか、 「大人になったら分かるから、今は知らなくていい」 と面倒臭そう…

法然、親鸞の師弟関係に不適切な記述がある

浄土宗が「法然、親鸞の師弟関係に不適切な記述がある」として、 高校倫理の教科書に異例の反論をしたことが報道されました。 親鸞聖人が師匠の法然上人の教えを「徹底」「発展」させた、 と解説する教科書の表現に対し、 「これでは法然上人は不徹底で、教…

忘却は時にありがたいもの

【無常(1)】 さて「忘年会」とは、年を忘れる集まりと書きます。 嫌なことの多かった年を忘れてしまいたい という願いから生まれた言葉でしょうか。 円広志の「夢想花」という歌が 私の小学生だったときにありました。 『♪とんで とんで とんで ~』と 息…

タカマツペアの金メダル獲得後のインタビューで思ったこと

【求不得苦(2)】 タカマツペアがリオ五輪で感動の金メダルを獲得した直後の インタビューで記者が「今後の目標は?」と 二人に質問する場面を見て、 「何と無神経な」と思ったのは、私だけではないと思います。 ずっとこのオリンピックを目指して過酷な練…

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