【布施(1)】
ラグビーW杯の日本開催が迫っています。
ラグビーの魅力を経験者は「ノーサイド」の精神にある、と語ります。
「ノーサイド」とはラグビーで試合終了を指す言葉であり、
「試合が終われば勝利の側(サイド)も負けた側もない」という意味です。
戦意むき出しでぶつかり合っていた男たちがノーサイドのホイッスルが鳴ると、
敵も味方もなく健闘をたたえ合うのが「ノーサイド」の精神です。
試合を終えた選手たちはシャワーを浴びた後、ブレザーに着替え、
敵味方交えてパブ(酒場)で懇親会をするのが伝統です。
ここで「あのタックルにはまいったよ」「どうしてあそこでパスを出したんだ」と
酒で顔を赤らめた、ごつい男たちの、晴れやかなやりとりがあるのです。
このパブでの懇親会を愛するラガーマンは多く、
「パブはフィールドと同じくらいラグビーの一部なんだ」といわれます。
応援するサポーターも、応援席は決められておらず、
敵味方のサポーター関係なく自由に座ります。
相手チームの選手でもよいプレーであれば拍手するのが伝統です。
さらにラグビーは国境をも「ノーサイドの精神」で、
ラグビー代表に選抜される資格は、
国籍がなくても3年以上住んでいれば選ばれる資格を持ちます。
私たちも日常生活の中で、誰かと主義主張が異なり、ぶつかり合うこともありますが、
「ノーサイド」の精神を見習っていきたいものですね。
会議では社員同士、どちらの案を採用するかで議論を戦わせますが、
勝っても負けても会議が終われば「ノーサイド」で仲良く接したいと思いますし、
夫婦げんかもありますが、ずっと冷戦を続けるのではなく、
どちらかが謝って「ノーサイド」にしたいですし、
選挙も終われば「ノーサイド」にして国のために協力していかねばなりませんし、
国家間でも外交でぶつかっても、交渉がまとまったら「ノーサイド」でありたいものです。
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