親鸞に学ぶ幸福論

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夏目漱石『虞美人草』の一節に見る幸福観

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【相対の幸福(1)】


夏目漱石の『虞美人草』にこんな言葉があります。

「ある人は十銭をもって 一円の十分の一と解釈する。

ある人は十銭をもって 一銭の十倍と解釈する。

同じ言葉が人によって高くも低くもなる」

一円札が財布に入ったり出たりする日常を送る人からすると、

十銭は「なんだ、一円の十分の一でないか」と安く見えますが、

一銭二銭を遣り繰りする毎日を送る人からすると

十銭は「一銭の十倍も!」と高く見える、ということですね。

この漱石の言葉は、幸福は決して金額や数値で計れるものではなく、

個人の環境、また過去の経験などから生じる主観によって異なることを示しています。

 

ゴーン元会長が会社の資金で私服を肥やし、贅沢三昧であったとして、

日本とフランス両国で叩かれています。

ゴーン氏の日産とルノー、三菱からの報酬額は約20億円でしたが、

この報酬額が彼には不満だったのかもしれませんね。

『スナップチャット』のCEOを務める28歳のエヴァン・シュピーゲル氏の報酬額は約566億円、

電気自動車のテスラ社のイーロン・マスク氏の役員報酬は約168億円、

グーグルのCEOサンダー・ピチャイ氏は約161億円。

ゴーン氏の20億円は米国企業の経営トップ報酬上位100社にも入れない水準です。

「何で日産、ルノー、三菱を束ねるあれだけの会社の会長のオレがこんなに過小評価されているんだ」

と不満がくすぶり、それが「このくらい会社が出して当然でないか」と

会社資金の不透明な使途となっていったのかもしれません。

 

これも『虞美人草』で漱石が語った

「同じ「一円」という言葉が人によって高くも低くもなる」

と同じで、ゴーン氏の年収20億円は、

一般人の目には「オレの年収の500倍でないか」と羨望の額ですが、

ゴーン氏自身は「アメリカの大企業の経営者の十分の一ももらってない」と、

口を尖らせる額だった、ということでしょう。

 

 

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