親鸞に学ぶ幸福論

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ウソは因縁和合して発覚する

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【因縁和合(1)】


今年8月岡山県の市議会議員が、入院すると偽って議会を欠席し、

北陸を巡る豪華客船の観光ツアーに参加していたことが発覚しました。

岡山から遠く離れた北陸だからばれまい、と思っていたのでしょうが、

まぬけなことにツアー中、いつの間にか撮られていた写真を

「観光で楽しむ人々」として豪華客船ツアーを紹介する岡山県の地元紙の特集記事に掲載されてしまっており、

それを見た市民からの通報で発覚したのです。

問い詰められた議員は「よく似ていますねえ」とごまかし、

病院の資料などまで偽造してウソの発覚を免れようとしましたが、

すべてばれてしまい、勧告に応じ、辞職することとなりました。

 

こういうのを仏教では「因縁和合した」といいます。

「因縁和合」とは、因と縁が結びつくことをいいます。

「一切法は因縁生なり」(経典)

森羅万象すべての結果は因と縁が結びついて現われたものだ、と釈迦は明らかにされています。

私たちの身の上に起きる運命も例外ではなく、

すべての果(運命)は(行為)と縁(条件)が結びついておきる、とお釈迦様は説かれています。

 

この市会議員の場合、

入院するとウソをついて議会を欠席して観光で遊んでいた

という彼のやった行いが「因」です。

「縁」は、写真を撮られ、地元紙の記事に載り、それを見た市民からの通報、です。

 

「悪いことはできない」とはよく言われますが、

こんなことになるとは、と本人も驚いたでしょうね。

「まさか写真に撮られていたとは」

「しかもよりによって地元紙の掲載されていたとは」

「さらにその画像を市民がめざとく発見してわざわざ通報するとは」

確率から言えばまれなことが重なって発覚したのですから、

腹立たしい気持ちにもなったかもしれませんが、

うらむべきは写真を撮った人でもなく、

地元紙に掲載した記者でもなく、

通報した市民でもありません。

それらの人は「縁」です。

本当にうらむべきは「ウソをついてしまった己の行為」です。

 

しかもこの議員、過去を調べ直してみると、

前もウソをついて議会欠席したと思われる疑惑が浮上しています。

たいていこの手の事件は余罪が出てくるものです。

そういう因(ウソという行い)を日頃からしているのですが、

その時は縁と結びつくことなく、発覚しなかっただけで、

やがてそのうち「ばれないだろう」とウソが常習化し、

その悪質さも肥大し、やがてどこかで縁と結びついて発覚するのです。

因と縁が結びついて結果が生じてしまったあとで、

どんなに青ざめたって時すでに遅し、

一人、自業自得の悪報を精算しなければなりません。

 

 

 

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