親鸞に学ぶ幸福論

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陰陽道と仏教・浄土真宗の違い

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【かなしきかなや(1)】


「かなしきかなや道俗の 良時吉日えらばしめ 天神地祇をあがめつつ 卜占祭祀つとめとす」(悲歎述懐和讃)

親鸞聖人のお歌です。

最初の「かなしきかなや」とは、

“なんと悲しいことだろう、情けないことか”ということですから、

親鸞聖人が悲嘆なされて詠まれた歌であることがわかります。

 

では聖人は何を悲嘆されたのでしょうか。

続けて読んでみましょう。

「道俗」の「道」とは僧侶、出家の人。

「俗」とは俗人、在家の人。

よって「道俗」とは、僧侶も、在家の人も、ということです。

この歌で親鸞聖人は、僧や門徒の実態を嘆かれていることが分かります。

 

では僧侶や門徒のどんな実態に嘆かれたのか、こう続きます。

「良時吉日をえらんでいる」

「天神地祇をあがめている」

「卜占祭祀をつとめとしている」

こういった行為を親鸞聖人は「なんと情けないことか」と嘆かれているということです。

では、これらはどういうことでしょうか。

 

まず「良時吉日えらばしめ」、

これは日の善悪で吉凶を占うことです。

先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口などの六曜思想は

カレンダーにも記載されていることからもわかるように、

現代でも信じている人がけっこう多くあります。

「今日は友引だから葬式を出してはいけない」とか、

「今日は大安だからお日柄もよく結婚式にいい」とか耳にされることもあるかと思います。

六曜の一つに「仏滅」とあるので、仏教由来かと思っている人がありますが、仏教は何も関係ありません。

もともと六曜は中国の陰陽道(おんみょうどう)からきており、

戦の際、今日は先勝だから先に攻めよう、明日は友引(共引)だから引き分けだろう、と

為政者が陰陽師に吉凶を占わせた俗信です。

 

他にも「金星人は今日は大殺界だから」と気にしている人もありますし、

「天中殺」だの「三隣亡」だの、西洋では「13日の金曜日」が忌み嫌われ、

朝のニュースでも「今日のラッキーカラーは...」「今日のラッキーアイテムは...」と言っています。

 

これら日の善し悪しを気にする一切を、釈迦は「すべて迷信だ」と一刀両断されています。

『如来の法の中に吉日良辰をえらぶことなし』(涅槃経)

“仏教は日の善悪を論じない”とお釈迦様自身が説かれている通りです。

 

それなのに釈迦の弟子を自認する僧侶の衣を着る者が

「今日は災いがくる悪い日だから・・・」などと脅し、

それを聞く大衆も惑わせれているのですから、

「なんたることか」と僧の実態を親鸞聖人が嘆かれ、

「かなしきかなや道俗の 良時吉日えらばしめ」といわれているのです。

 

次に「天神地祇をあがめている」とはどういうことでしょうか。

次回、お話しいたします。

 

 

 

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