親鸞に学ぶ幸福論

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世人薄俗にして共に不急のことを争う

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【財欲(2)】


「成功すると親戚が増える」と言われるように、

カネができるとみんな寄ってきます。

「あなたの才能を活かせる場があります」

「一緒にやりましょう」

「好きです。そばにいさせてください」

自尊心をくすぐる誘惑があちこちからやってきます。

自分がすごいので集まってくるのではない、皆カネに集まってくるのです。

この人といると得をする、おカネが入る、となれば、みな愛想笑いと揉み手で近づいてきます。

カネに頭を下げる人ばかり。

その金額が多くなればなるほど、下げるお辞儀の角度も変わってきます。

明かりに群がる夏の虫のように、カネのあるところに皆集まっていくのです。

 

逆にこの人といても儲からない、損するとなれば、さっと背中を向けます。

「カネの切れ目は縁の切れ目」とはよくいったもので、

カネがある間はちやほやされますが、

カネがなくなると潮が引いたように自分の周りから人は引いていきます。

 

カネは生きる目的ではないと言いながらも、

カネのことで頭を悩ませ、気力、体力の全てを注ぎ込んで、

なお足りぬと悩んでいるのが人類の実態です。

財欲に追いたてられて命をすり減らしていく人間の実態をお釈迦さまは、

「世人、薄俗にして、不急のことを諍う。尊となく卑となく、貧となく富となく、少長男女とも、銭財を憂う」

と説かれています。

 

 

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