親鸞に学ぶ幸福論

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仕事を辞めて聞け、と説かれた蓮如上人

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今回から三回にわたってお話ししようと思っていることは、

誰でも読むブログにアップするのは適当ではないかな、

オンライン講座受講者限定で配信しようかな、

といったんは躊躇した内容でしたが、

一人でも多くの方に仏教とはどんな教えか、

特にその要の部分を知っていただきたいので、

思い切ってアップすることにしました。

 

【今日の仏語】は『聴聞』の1回目です。


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浄土真宗中興の祖、蓮如上人は「仕事をやめて仏法を聞け」と言われています。

「そんな無茶苦茶な」という声が聞こえてきそうです。

「仕事やめたら、食べていけんでないか。

明日からの生活どうしてくれるんだ、

妻子も養っていかねばならない責任があるんだぞ」

と誰でも思うでしょう。

 

多くの人は一日の大半を仕事に費やし、仕事を一番重んじています。

仕事をして、収入を得て、生活する。それでこそ一人前だと言われます。

家族や友人との約束も、急な仕事が入れば「仕事なら仕方ないよね」と皆あきらめます。

少々体がつらくても「仕事だから」の一言で頑張って働きに出かけます。

日々どうしたら仕事がうまくいくか、みな仕事のことで頭はいっぱいです。

「その大事な仕事をやめて聞かねばならないのが仏法だ」と蓮如上人は教えられていると聞けば、

誰しも「馬鹿を言え」と一蹴することでしょう。

 

しかしそんな人に

「じゃあ、あなたは仕事をするために人間に生まれてきたのですか」

と訊いたら、どう答えるでしょうか。

「そうだよ」とは胸張って言い切れない思いを持つ人もあるのではないでしょうか。

それはたいていにおいて仕事は苦しいものだからです。

連休明けになると「あ~あ、今日からまた仕事かぁ」と多くの人はため息つきます。

どれだけこなしても次から次へと仕事はくるので、これで終わったということはない、

今月のノルマをやっと果たしたと思ったら、また今月のノルマとの戦いが始まります。

「仕事をするために生まれてきた」とすれば、

「苦しむために生まれてきた」ことになってしまいます。

「そんなバカなことがあるはずはない。じゃあこの蓮如上人のお言葉は、どんな意味なんだろう」

と気にもなってくるのです。

 

仕事を辞めてでも聞かねばならないほど大事なことって何なのでしょう。

それが仏教に説かれているってどういうことなのでしょうか。

蓮如上人はなぜ「仕事をやめて仏法を聞け」と言われたのか、次回、明らかにします。

 

 

 

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