親鸞に学ぶ幸福論

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歓楽尽きて哀情多し【諦観(4)】

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諦観(4)】

高校時代、定期試験の一週間前になると、
試験週間なるものがありました。
そのときは部活も早めに終わり、
学校からも、勉強するよういわれます。


当時の私は、ふだんは部活の練習でバテバテで、
家に帰って夕食済ますとひどく眠くなって、
宿題もやらずにベッドにもぐりこむ日々でした。


当然、成績もよいはずもないのですが、
過酷な部活の練習やっているんだから仕方ない、
と言い訳にしていました。


試験週間は練習疲れもないので、
このときばかりは、と勉強に専念しなければならないのですが、
なぜか試験週間前になると、
家にあった横山光輝のマンガ「三国志」全何十巻を
繰り返し読みふけってしまうのでした。


勉強前にまず一巻だけ読もうかと読んでいくと、
なぜか続きの巻が気になって仕方なくなって
さらに読み進めてしまう。


よっぽどその三国志、面白いのかというと、
普段は読もうという気にもなれないのです、
もう読み古したものですし。


ラッセルは
「趣味や道楽は、たいていの場合、根本的な幸福の源ではなく、
 むしろ現実からの逃避である」
と言っています。


今、考えると三国志のマンガは“根本的な幸福の源”ではなく、
試験勉強しなければならないという“現実からの逃避”でした。
しかし現実逃避の喜びは続きません。
だんだん虚しくなってきます。


『歓楽尽きて哀情多し』(漢の武帝)


趣味に没頭し、道楽に夢中になっていても、
やがて終わりが来て、
つまらない現実に逆戻りしてしまうのです。


寂しく、つまらない、息苦しい現実から逃れよう、
ごまかそうとするのは
真に為すべきこと、ではありません。
そんな苦悩多き人生に染めてしまう元凶を知り、
それを抜き取ってこそ、
安楽無上の人生が開かれるのです。


その人間苦悩の根源を徹底して明らかにされたのが親鸞聖人です。

 

 

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