親鸞に学ぶ幸福論

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会者定離ありとはかねて【縁(2)】

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【縁(2)】


「月日は百代の過客にして、往きかう人もまた旅人なり。」
 (松尾芭蕉)

 

人生はよく旅にたとえられ、
人間を旅人に譬えられます。

 

旅にたとえられる理由の1つは、
旅には様々な出会いがあり、別れがあるということでしょう。

 

私は愛知県に生まれ、大学生になって上京しましたが、
高校の卒業式以来、ずっと会えていない友人が何人もあります。

 

会いたいな、と思う人も何人かいるのですが、
すれ違いだったり、予定が合わなかったりと、
おそらくもう二度と生涯会うことはない人がほとんど
のような気がします。

 

先日、金曜日の夜も武蔵小杉で勉強会だったのですが、
8人の方が参加されました。

 

そのメンバーがぴたっとまた一人も欠けずに、一人も増えずに
そのまま集うことは今後まずないように思います。

 

平成26年6月20日PM7時に
ああして集まったあの場はあの時限りです。

 

もう二度と戻ってきません。

 

その中には始めてお会いした方もお二人おられました。
いわゆる初対面だった方ですが、
その方とももう二度と会えない、
日曜日の、あの日限りだった、ということもありうることです。

 

中には日曜日お会いしたのが一番最初で、
それから4年、5年、共に助け合う友人に
なってゆくのかもしれません。

 

いや、場合によっては、自分の人生を変える、運命の出会いが
日曜日だったのかもしれません。

 

いずれにせよ会者定離
出会いがあれば、必ず別れもあります。

 

『会者定離 ありとはかねて 聞きしかど
 昨日今日とは 思わざりけり』

 

35歳で流刑になられる親鸞聖人が、
恩師、法然上人との痛恨の別れを惜しんで詠まれた歌です。

 

大切な人との別れはひょっとしたら今晩かもしれません。

 

『一期一会』という言葉もあります。

 

もう2度とないかけがいのないご縁を大切にし、
お茶を振舞うという茶道の言葉です。

 

好きな人ともしばらくの間。
嫌いな人ともしばらくの間。

 

いずれも、かけがいのないご縁と向き合っていきたいものです。

 

 

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