親鸞に学ぶ幸福論

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如来の代官【僧(4)】

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【僧(4)】


医者の中には横柄な人ってありますよね。

 

もちろん私の尊敬する医師で、とても謙虚な方もおられますが、
自らの経験からいっても、周りの人から聞いても、
この医者の言動はどうかと思う事例もよく聞きます。

 

患者は自分の病気を何とかしたいと
すがるような気持ちで来ているのに、
その患者の気持ちを察することなく、
患者の意見をさえぎっては
「そんなこと、聞いているのではない!」
と怒り始めたり、
誤診していたことに気付いても謝罪はしない、
患者がわからないのをいいことに
「実はこうだったんです、
これからはこういう治療に切り替えますから」
と、煙にまいたりします。

 

患者は自分の病状がわからないのですから、
医者に任せるしかないのです。
医者に命預けているのです。

 

医者は一人の命を預かる自覚があるのでしょうか。

 

医者にとってはたくさんの患者の一人、
ワンオブゼムでしょうが、
患者にとっては何日も前から予約して
一心に頼ってきているのです。

 

【医者は患者を診ている時、
 同時に患者から見られていることを
 知らなければならない】と言われます。

 

■大震災の際、自衛隊は被災地でも
自分たちが持ってきた冷たい缶詰を食べているので、
被災者が気の毒に思い、
配給された食事やお菓子やお茶を勧めるのですが、
決して口にしなかったそうです。

 

「被災者のために支援したのに、何で自衛隊が食べているんだ」
との非難を受けないよう、気を張っているのでしょう。

 

医者を一例として引っ張ってきましたが、
見られているのは医者だけではありません。

 

とかく先生といわれる立場の人、
中でも命のかかった仕事に携わっている人は
厳しい目で見られています。

 

見られている立場を自覚していかなければなりません。

 

■僧侶は『如来の代官』の大自覚を持たなければならない
と説かれます。

 

『如来の代官』とは,
仏の代わりに仏の教えを伝え、
決して道にそれることなく、
責任もって真実の幸福まで導く任を担う立場の人のことであり、
この大自覚を持って生きるのが本当の『僧』です。

 

 

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