「業(ごう)」とは インドの言葉で「カルマ」、
日本の言葉で言えば「行為」のことです。
私たちは三つの方向から いろいろな行いをしますので、
これを仏教では『三業』といいます。
・意業(いごう)…心で色々思うこと。
・口業(くごう)…口で色々しゃべること。
・身業(しんごう)…体で色々やること。
これをまとめて身口意の三業といいます。
この三つの業の中でも、 仏教が最も重視するのは意業です。
「何をやったか」よりも 「何を言ったか」よりも
「何を思ったか」を問題にするのです。
こういうと、「別に心で思うくらいいいじゃないか」 と反論する人もありましょう。
口で言えば人を傷つけることもある。
だから気をつけなければならない。
体で行動すれば法に触れて捕まることもある。
だから律しなければならない。
しかし心で思っていても、別に誰に迷惑をかけるわけではないし、
とがめられる心配もない、
だから別に「思う」ことくらい、どうでもいいじゃないか、
という主張でしょう。
では、なぜ仏教では心を最も重視するのか。
明日に続きます。
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