親鸞に学ぶ幸福論

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太宰治が「人間失格」で告白。「ただ、いっさいは過ぎていきます」と気づいた時、人生の行き先を考え始める【順境と逆境(3)】

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人生は順境と逆境の繰り返しだと昨日から話をしております。

 

ここ数か月の自分を振り返ってみるだけでも

憂鬱で、どうしようと思ったこともあり、

舞い上がるようなうれしいこともあり、

あれこれあってすでに今月も半分以上過ぎました。

 

 今年の年末までの間にも、何が起きるか予想はつきません。

今まで味わったことのないような苦難があるかもしれませんし、

思いがけない慶事があるやもしれません。

 

 いずれにしても、そういう浮き沈みを経験して、

歳の終わりに思うことは

「今年も過ぎようとしているな」

ということなのではないでしょうか。

 

  太宰治の『人間失格』に

「ただ、いっさいは過ぎていきます。

 自分が今まで阿鼻叫喚で生きてきた、

 いわゆる人間の世界において、

 たった一つ、真理らしく思われたのは、

 それだけでした。」

 のフレーズは妙に心にしみます。

 

 順境、逆境を繰り返し、一年はあっという間に過ぎていく。

昨年も、いや20代の時も、30代の時も、

このように順境、逆境を繰り返し

来年も40代もこれを繰り返していくことでしょう。

 

 人はこうして人生の登り下りを重ねながら、

いったいどこに向かっていくのだろう。

 

 目の前の逆境をいかに乗り越えるか。

目先の順境をいかに持続できるか。

目の前のことに追われながらバタバタと月日は流れ、

ふと振り返り見ればもうこんな年になってしまったのか、と黄昏る、

それが人間なのでしょうか。

 

 いったい人は【順逆を繰り返してどこへ向かっているのか】

釈尊が問題にされたのは実に、

その『行く先』だったのです。

 

 

 

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