親鸞に学ぶ幸福論

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明治の名僧、七里恒順との縁によって人生が大転換した泥棒から縁の大切さを知る【縁(4)】

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「光に向かって」という本にあったエピソードを、

紹介いたします。

 

「縁」の大切さを知らされるお話です。

 

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明治三十三年に没した博多の万行寺(まんぎょうじ)の住職、

七里恒順(しちりごうじゅん)師は近代の名僧といわれる。

 

ある夜、師の寝室へ強盗が押し入り短刀を突きつけ、「金を出せ」と迫った。

 

まじまじと自分を見ている師に、薄気味悪くなった泥棒サン。

「早く出さぬと、殺すぞ、殺すぞ」

 とうろたえる。

 

「金は、床の間の文庫の中にある」

 

 静かに師が答えると、文庫をかかえて慌てて立ち去ろうとした。

 

「待ちなさい」

「何か、用か」

 睨みつける犯人に、おだやかに師は言っている。

 

「実はその金はのう、仏さまからのお預かりものなんだ。

 本堂へ行って、一言お礼を言ってから帰りなされや」

 

 威徳に打たれたのであろう。

 泥棒は素直に本堂へ行き、頭を下げて帰っていった。

 

 やがて師に、警察から呼び出しがあった。

 あの犯人が捕らえられたのである。

 

「金品を盗られたのなら、すぐに届けてくださらないと困ります」

 

「いや、私は盗られた覚えはありませんが……

 

「貴僧はそう言われても、犯人がハッキリと白状しているのですから」

 

「それは何かの間違いでしょう。

 確かにある晩、金がほしいと言ってやってきた者はいた。

 だが、その人には仏さまにお礼を言って帰りなさいと、

 与えはしたが盗られたのではない」

 いかめしい警官と、さわやかな問答が交わされたという。

 

 刑を終えて出所すると聞いた師は、

「因縁のある男だ。

 私の寺に会計係がいない。

 ちょうどよい、働いてもらおうか」

 と身受けしている。

 

 感激した彼は立派に更正し、

生涯一度のミスも犯さなかったといわれる。

 

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泥棒でも、しかも盗みに入った家で

出会った人によって、

人生が大変わりしたというエピソードです。

 

私達の人生は誰と出会うか、

で大きく変わります。

 

『縁』には大変な力があるということです。

 

空気中の炭素は

高温高圧の縁に触れると

ダイヤモンドになります。

 

「ダイヤモンド」

この美しく輝き、

最高の硬さを持つ物質が、

軟らかくて

時として汚れのひどい物の代表とされる

炭や油煙や鉛筆の芯などで知られる

石墨(グラファイト)と同じ成分の、

炭素からできているのですから

面白いものです。

 

私達も『縁』を大事に、

ダイヤモンドのように輝く人生にしたいところですね

 

 

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