親鸞に学ぶ幸福論

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平安時代の日本文学に多大な影響を与えた白居易が、鳥巣禅師との出会いに衝撃を受けた【一切経(2)】

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こないだもあったのですが、

ちょっとしたパーティーなんかで自己紹介する順番が回ってきて

仏教の講師をしてます、と口にすると

好奇の顔をされる方があります。

珍しいからでしょうね。

 

自己紹介が終わった後でも、

話しかけてくる方の話題は

やはり仏教のことになり、

いろいろ質問を受けたりします。

 

その質問の一つに

「仏教って、一言でいうと何が教えられているの?」

というのがあります。

 

お互い箸を持ったり、グラスを持ったりしている喧噪の場で

「一言で言ってくれ」というのですから

さてどうしたものかという場面です。

 

仏教には一言でいって何が教えられているのか?

この問いにズバリ答えている有名なエピソードがありますので、

今回それをお話ししたいと思います。

 

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中国に、何時も樹上で坐禅瞑想していた鳥巣禅師という僧がいました。

 

ある日、儒教の学者で有名な白楽天が

高い木の枝の上で座禅している鳥巣禅師を見つけ、

一つ冷やかしてやろうと声をかけました。

「そこの坊さんよ、

そんな高い木の上で目をつむっていては、

危ないではないか。」

 

木の上だから眠けでふらっとしたら木から落ちてしまう、

少しの油断もできない緊迫した状況に身を置いて座禅の行をしているのだろう、

と白楽天(白居易)は承知しながらも

仏教の衣を着ている僧侶に対して、

儒教の学者ですから、批判視する気持ちもあってか

冷やかし気分が出てきてそう言いました。

 

すると 鳥巣すかさず、

「そういう貴殿こそ、危ないぞ」

と切り返したのです。

 

この僧侶は只者ではない、相当の坊主だ、

と白楽天も察します。

今日に名を残すような人ですから、

一言で相手の力量を図るセンスはあったのでしょう。

 

態度、口調を改め、

「私は名もなき白楽天という儒者だが、

貴僧の名を承りたい」

と訊きました。

 

坊さん、と呼んでいたのを、

貴僧の名前を、と変えてきました。

 

当時から大変名の知られた有名人であった白楽天ですが、

ここでは「名もなき白楽天」と言って見せますが、

内心は、俺の名を聞いて驚くなよ、という気持ちもあります。

 

ところが鳥巣、白楽天の名前を聞いても驚く風でもなく、

眼を開けてこちら向くでもなく、

端然と

「私は鳥巣という名もなき坊主だ」

と返してきました。

 

驚いたのは白楽天、

えっ、これが有名な鳥巣禅師か!

改めてまじまじと樹上の僧を見つめました。

 

かねてから仏教に関心を持っていた白楽天は

「いい処で貴僧に遇った。

一体、仏教とは、どんなことを教えているのか、

一言でおききしたい」

と頭を下げます。

 

白楽天のような人間にもなると、

たとえ仏教に関心があっても

そこらの有象無象に聞こうとは思わない、

名の知れた高僧、名僧とうたわれる人あらば

聞いてみようと思っていたのです。

しかも長々とした講釈は要らん、

おれくらいになると一言、二言聞けば分かるんだ、

と言う気持ちもあったのか、

形は頭を下げましたが、心はそんな気持ちです

さてその問いかけに鳥巣は何と答えたのでしょうか、

 

明日に続けます。

 

 

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