行ってはいけない!運気が下がるパワースポットというような
WEBサイトをよく見かけます。
運気の上がるスポットとか、
運勢の良い年とか、
気にする若者が増えているんだなあと感じます。
先日も勉強会に来られた30代のOLの方が
ある僧侶から
「今年に入って運気が落ちている。
夏以降は本格的に負のエネルギーが増大する。
邪気をはらう必要がある。」
と言われているそうで、
ご本人が気にされていました。
私に言わせれば、とんでもない坊主です。
邪気をはらい、今年の運気を上げるための読経だ
といってくるそうですが、
私はこういう輩に憤りを感じます。
なぜなら仏教では
運勢の良い日とか、
運気が上がる年といったような、
日の善悪などまったくない、
と教えられているからです。
ほかならぬお釈迦様が、
日の良し悪しで運命が変わるというのは迷信である、
とばっさり切り捨てておられることだからです。
涅槃経には
「如来の法のなかに吉日・良辰(きちじつ・りょうしん)をえらぶこと
なし」
とあります。
「如来の法(仏法)では、日の善悪を問題にしない。」
と明言されています。
それなのに、仏教の衣を着て、
僧侶を自称しながら
日の善悪をあおって、
いたずらに人を動揺させて、
祈祷料を生活のあてにする、
という僧侶のあさましい実態を聞くと、
やるせない気持ちになります。
このメルマガ、日記を読んでくださっている皆さんには
将来にわたって、こういう輩にだまされないように、
またこんな教えが仏教だとは誤解していただきたくないので、
『日日是好日』という仏語を通して、
数回にわたってお話し、
正しく理解していただきたいと思うところです。