ロサンゼルスにいた時、よく車で走り抜けた、
ガーデナー市のノルマンディー通りは
ジャガランダ並木で有名です。
ジャガランダって日本ではちょっと見たことないのですが、
桜に似た木で、桜に似た花を木々いっぱいにつけます。
桜と何が違うかといいますと、色が鮮やかなパープルなんです。
目がちかちかするほどです。
満開のジャガランダ並木はそれは見事なもので、
カリフォルニアの青い空とのコントラストが素敵です。
初めてそれを見たときは圧巻でした。
日本の桜は負けたな、と思ったもんです。
ところがそのジャガランダ、何ヶ月もずっと咲いている。
最初こそきれいだと思ったものの、
見慣れてしまうと、何の感慨もなくなりました。
■その時、
【なぜ日本人はあんなにも桜を愛でるのか】
なぞが解けたのです。
「桜は散るから、なのだ」と。
『3日見ぬ間の桜かな』
桜が満開なのは、ほんの1日です。
もう明日には散っているかもしれない。
散ったら来年までもう見れない
だから見納めとばかりに、お花見をするのだし、
一生懸命写メにとったりするのではないでしょうか。
■日本の茶道には『一期一会』という言葉もあります。
今日の一会は、生涯に二度とない会だと心得、
主人も客人も、ともに親切をもって交わる
という意味です。
諸行無常は世の習い。
▼何気なく馬鹿を言い合う職場の同僚も、
▼帰るとあったかい湯気で迎えてくれる家族も、
▼共に支え合い、時に傷つけあう恋人も
その存在は、今日あって、明日どうなるか判りません。
■だからこそ、恵まれた時は
「今、かけがえないこのご縁を大切にしていこう」
と育む気持ちが生まれますし、
苦難の時は、
「これからのためにここで何か学ぼう。」
と意欲的に向かい合えるようになるのです。
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