「人間関係が劇的に良くなる35の秘法」
「あなたのことをみるみる周りが好きになる魅惑のトーク術」など、
雑誌やネット上で宣伝文句が並びます。
私は【まいた種しか生えてこない】と心得ているので、
「劇的に」とか「みるみる」という言葉を聞くと、
斜に構えてしまいます。
たとえ現によくなったとしても、それは副作用がある方法だと思ってます。
人間関係というのは、月並みなことを言うようですが、
お互い性別も違えば、能力も違うし、考え方も違ってくるので、
やっぱり二人三脚の気持ちが必要だなと感じます。
二人三脚というのは、一方が早く走ろうとしても、
もう一方があわせなければ前へは進みません。
相手のペースを無視して、はやく走ろうとすると、
結局こちらも倒れるだけです。
そういう時にちゃんと前に進むためにはどうしたらいいか
「もっと速く走れよ!」
「どうしてもっと速く走れないの!?」
と相手を叱咤激励することではなくて、
相手のペースをよく見極めて、それにこちらがあわせることです。
こちらがペースをいったんおとして、
二人の呼吸があってくると、案外速く進みます。
摩擦を感じたときにまずこちらが「二人三脚」を思い出したらどうでしょう。
『自利利他』の精神に根付いた関係を生涯にわたって努力していくことだと思います。