親鸞に学ぶ幸福論

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金正恩(キム・ジョンウン)がまたも幹部を粛清。権力者の末路を仏教の視点から語る

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第一書記が、

またも側近幹部を粛清したという記事を目にしました。

 

玄永哲氏という、国防相にあたる国の大臣が

反逆罪で粛清されたと報じていました。

裁判が行われないまま、平壌の射撃場で、

数百人が見守る中、機関銃で銃殺されたそうです。

 

国が記者団に説明した内容によると、

玄氏は、金正恩第1書記に不満を示し

数回にわたり指示に従わなかったほか、

4月24、25両日に開かれた軍訓練幹部大会で居眠りした

のが理由です。

 

こんなこと繰り返しているようでは、

北朝鮮の瓦解も早晩報じられるだろうなと思います。

 

それにしても権力者の、

なんと残酷で横暴で身勝手なものか、とあきれます。

こういう権力者の実態を知られて、親鸞聖人は

「権力者に近づいて仏法を広めるようなことを考えるな」

と言われているのでしょう。

 

あなたの周りにも嫌いな人、あるいは苦手な人、

ってあると思います。

職場にも家庭にも、そんな人は出てきます。

 

本音を言えば、「その人はいなくなってほしい」のですが、

そんなわがままは通るものではなく、我慢して付き合っています。

 

ところが権力者はわがままが通ってしまうので、

「お前、嫌いだからあっち行け」と言えてしまうのです。

 

権力を握った人間が、政敵や知識人を『粛清』するのは

古今東西の歴史上、よく見られることです。

スターリンや毛沢東は、権力を握ってからは

自分の批判分子を何千万人と殺しています。

都合悪くなれば、親兄弟でも粛清の対象です。

そして自分の言うことを聞き、

思い通りに扱えるイエスマンばかりで固める

 

私たちは権力がありませんから、

自分のやることを批判したり、

陰で悪口言う人がいても何もできません。

 

もし私たちのような者が

自分のことを賛同する人だけを重宝したり、

批判する者を排斥したりすると、

それこそすぐに

「何様のつもりだ。」

とブーイングがおきて、問題になります。

 

しかし権力者はできてしまうのです。

文句言える人は誰もいませんから。

やりたい放題でも誰も逆らえません。

 

秀吉は自分の家来の奥方を物色して

自由にするという趣味があったそうですが

そんな無神経な振る舞いも、

それを咎める者はいないので、

本人も自分の身勝手さにもう気づきません。

 

それら権力者も、横暴の限りを尽くした報いは

やがて一身に受けねばなりません。

 

周りを気遣ったり、思いやる心も見失い、感謝の心も忘れ、

すさんだ心になり、尊敬はされず、多くの人の恨みをかい、

自業自得で苦しんでいきます。

 

歴史上かって権勢をほしいままにした権力者の末路が

それを証明しています。

 

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