親鸞に学ぶ幸福論

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仏教は有っても無くても満たされない人生の原因を示唆している

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最近私の友人で個人輸入ビジネスを始めた人があります。

満員電車が嫌で、上司からのセクハラ、パワハラも耐えられない、ということで

今年初めに30代になったのを機に始めたのですが、

最初の数か月はほとんど収入もなく、

やはり就活始めようかなと言っておりました。

 

ところが最近になって売れ筋の商品を仕入れることができるようになり、

収入も増え、多忙になってきました。

 

「それはよかったですね。」と先日お話ししたところ、

またまた辞めようかなと思ってしまう、とのこと。

どうしてかと聞いてみたところ、

仕入れの商品が届かなかったり、

お客さんからのクレーム対応に追われたり、

精神的に大変で、不安でよく眠れないというのが、その理由でした。

 

どの道を進んでもお金を稼ぐというのは簡単ではありませんね。

 

一番自殺が多いのは経営者だというのもうなずけます。

全ての結果に自分が責任を持たなければならない、

その不安はいかばかりでしょうか。

 

私が子供のころ、

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のオープニングの歌に

「お化けにゃ学校~も~、試験も何にもない!」

というくだりがありましたが

子供心に、お化けはいいなあ、と思ったものです。

 

ドラえもんのマンガにも、

いつごろ寝たかわからずいつごろ起きたかわからないような、

のんびりした生活をしている大学生が出てきて、

のび太がうらやましがるシーンがありましたが、

自分にとってもうらやましく、

早く大学生になりたい、と思ったのを覚えています。

 

そんな私でしたが、今は毎日何するかは自分が決めますので

仕事の日、オフの日という区別はありません。

「いいよなあ、おまえはいっつも休日みたいなもんじゃん。」

と友人や兄弟に言われたりしますが、

当の本人はそんなのんきな気持ちはなく、

全ては自己責任という心の負担を感じない日はありません。

 

「やれやれ、今日は休日だ。ゆっくり羽伸ばそう。」とか、

「あー、仕事終わった。あとはのんびりごろごろするか。」

というのがないので、

それはそれで大変なものです。

 

 

どの道に進んで、どんな生き方を選んでも

人は憂鬱や不安から逃れられることはありません。

これを親鸞聖人は『生死の苦海ほとりなし』と言われています。

 

空と水しか見えない360度水平線の海を

苦しみの波と戦いながら

泳ぎ続けるようなものだから『生死の苦海』。

 

やれやれと安心できる島も船も見当たらないから、

『生死の苦海ほとりなし』と続きます。

この海から救われるにはどうしたらいいのか、

明日に続きます。

 

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