親鸞に学ぶ幸福論

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「縄を恨む泥棒」を笑えない

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自業自得の因果の道理を踏みにじり、人をうらみ、のろう心を『愚痴』といいます。

愚痴』とは今日では、 「愚痴る」「愚痴ばっかり聞かされた」

とあるようにしゃべる行為のように使われていますが、

本来仏教では『愚痴の心』といい、心のことです。


恨み、妬み、憎しみの心を『愚痴』といいます。

108の煩悩の中でも、特に私たちを煩わせ、悩ませるものが3つあって、

三大煩悩と言いますが、その一つに数えられています。


なぜ人をうらんだり、憎んだりする心をお釈迦様は

「愚」おろかである、「痴」おろかである、と名づけられたのでしょう。



「縄を恨む泥棒」ということわざがあります。

泥棒が捕まって縄で縛られている。その泥棒、

 

“痛い痛い。俺を苦しめているのはこの縄だ。

この縄さえなければ、俺は苦しまなくていいのに。”

と縄を恨んでいます。


確かにその人を苦しめているのは縄です。

縄さえなければ、その苦しみはなくなるでしょう。

しかしもっと原因を探求してみましょう

なぜ他の人は縄で縛られていないのに、

自分だけが縄で縛られているのか? ということです。


縄は世の中にたくさんある。

しかし他の人はその縄で苦しんでいないではないか。

どうして自分だけが、その縄で縛られるようなことになってしまったのか。

そこを自問してみたことがあるのでしょうか。


こんな結果をもたらした原因は何だったか、よく思い返すことです。

これは馬鹿な泥棒だけのことではない。

暴力振るう夫のせいだ、

浮気する妻のせいだ、

自分の都合を押し付ける親のせいだ、

言うこと聞かない子供のせいだ、

わからずやの上司のせいだ、

ミスばかりする部下のせいだ、

・・・それらはみんな『縄』です。

目先のことしかわからないからです。


「他の人はそれらのせいで苦しんでいないのに、

 あなただけがどうして苦しまねばならなくなっているのですか?」

そこをよく考えてみなければなりません。


「愚痴」とお釈迦様が名づけられた所以はここにあります。

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