親鸞に学ぶ幸福論

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「どんなに苦しくても生きねばならない理由」を明解にした日本人【人身受け難し(2)】

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年間3万人を超す自殺者のある日本。

なんとかしなければ、と内閣に対策室もでき、

厚生労働省も全国に相談窓口を設け、

自殺を止める目的のNPO法人も多数あります。

教育の場でも死に急ぐ若者に

人命の尊厳を訴えていこうと

文科省が緊急アピールを声明しています。

 

 

声高に「自殺だけは絶対だめだ。」と叫ばれる中、

おかしなことに美化されてしまう自殺もあります。

 

 

平成11年、文芸評論家の江藤淳氏が自殺しました。

日本の最高知性と目された人の自殺ですから、

世を驚かせたものです。

 

その遺書には、次のようにありました。

「心身の不自由は進み、病苦は堪え難し。

去る6月10日、脳梗塞の発作に遭いし以来の江藤淳は形骸に過ぎず。

自ら処決して形骸を断ずる所以なり。

乞う、諸君よ、これを諒とせられよ。」

 

 

自殺の前年11月に江藤氏は40年連れ添った妻・慶子さんを

ガンで亡くしています。

一卵性夫妻と言われるほど仲が良かった夫婦だったので、

その奥さんを亡くした苦しみ、悲しみが、

氏を死に誘ったのは想像に難くありません。

 

遺書の最後では、友人や読者に

「乞う、諸君よ、これを諒とせられよ。」

と承諾をも求めています。

 

著名人の中には、この遺書に賛同するように

氏の自殺礼讃に言葉を費やしている人が多いのはどういうことなのでしょうか。

 

石原慎太郎はこう言っています。

「奥さんの後を追って死んだんだね。とっても美しい・・・

美しい限りで、それは、我々が失ったものの大きさを

まったく違う次元で十分に贖ってくれるはずではないか。

彼から、『諸君よ、これを諒とせられよ』と請われて、

彼を愛した者たちとして、何を拒むことが出来るだろうか」

 

 

瀬戸内寂聴も

「奥さまへのいたわりや、やさしさも生涯、深く貫かれ、

本当に後を追うように逝かれたのですね。」

と美談にしてしまっています。

 

石原慎太郎なら政治家として

自殺大国とも揶揄される自殺問題に責任を持つ立場でしょうし、

瀬戸内寂聴にいたっては、仏教の僧として

命の重さを誰よりも説かねばならないはずです。

 

 

一般人の自殺は愚行として止められ、

高名人の自殺は素晴らしいと賛美されたのでは

子供も納得しないでしょう。

 

 

自殺はだめだけど、中には美化されるべき自殺もあるという、

これら言論人に

「どんなに苦しくても生きねばならない理由は何か」

の明答は聞かれません。

 

 

そんな中、

「人生にはここ一つ果たさなければならない目的がある。

だからどんなに苦しくても生き抜きなさいよ。」

と力強いメッセージで貫かれているのが

親鸞聖人の数々の著作です。

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