親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

自殺と切り離せない『死んだらどうなるか』

f:id:kikuutan:20150810212917j:plain

自殺対策に取り組む際、

病気や貧困やいじめ等、

自殺のきっかけとなる諸問題に向き合うことも大切ですが、

自殺とどうにも切り離せない問題は

【死んだらどうなるか。】

ということです。

 

 

見落とされがちですが、

自殺を真剣に考えた人ならば、

これが気になるのではないでしょうか。

 

私も子供のころ、誰かから自殺すると悪い処へ行くと聞かされ、

自殺はできないな、と幼心に思ったことがあり、

それが自殺という選択を思いとどまる一因になっていたように思います。

 

『死んだらどうなるか』

この問いに関しては、いろいろな思想主張がありますが、

まずは、「有る」か「無い」か、のどちらかです。

また、有るならば、「楽しい世界」か「苦しみの世界」かのどちらか、

に分けられましょう。

 

もし、死後が無いなら、

死は現在の苦しみを抹消する手段となります。

極論を言えば、末期癌で激痛に喘いでいる人は、

生きて苦しみを延ばすよりも、

早く死んだ方が良いことになってしまいます。

 

あるいは、死後が存在しても、

違う人間に生まれ変わったり、

楽しい世界に行けるのなら、

嫌なことがあれば、リセット感覚で自殺すればよいということになります。

苦しみに耐えるより、再チャレンジ、とばかりに

死んでやり直した方が利口です。

医者も要りません。

 

 

このように自殺と死後の問題は切り離して考えられることはないはずです。

 

では実際のところ、どうなのか。

実のところ、何1つはっきりしません。

有るのか、無いのか、

有るとしたら、どう有るのか、

誰もはっきりしません。

 

「死んで妻のところへ行きたい。」

と自殺する人もありますが

実際はどうなのか、そんな会えるようなものなのか、

ということです、問題は。

 

自殺者の心境は今があまりに辛くてとにかくこの苦しみから逃れたい、

その一心で死を選ぶのでしょうが、

死んだらどうなるか、真剣に見つめてどうか思いとどまってもらいたい、

と思います。

 

お釈迦様は自殺をどのように止められているか、

次回話します。

 

 

=========


仏教の教えをわかりやすく体系的にお話する

20回の無料メール講座好評配信中。