【人身受け難し(1)】
「真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。
自殺ということだ。
人生が生きるに値するか否かを判断する、
これが哲学の根本問題に答えることなのである」
(カミュ『シーシュポスの神話』)
親友が「死にたい」と相談して来たら、
あなたならどうするでしょうか。
あるいは、あなたが「死にたい」と、心許せる友に相談した時、
どんな答えが返ってきたら思い留まりますか。
「死んでしまったら何もかも終わりだ。
生きていればきっといいことがあるよ」と言われても
「生きていてもいいことが無い」と感じるから
「死んだ方がまし」と思うのですから、
実は答えになっていません。
やはり「生きることには意味があるのか、無いのか」
これだけが問題ではないでしょうか。
人生には目的がある、
どうしてもやり遂げねばならない目的がある、
果たさねば悔やんでも悔やみきれない目的がある、のならば、
誰でも死を思いとどまるでしょう。
問題は、明らかな目的があるか、無いかです。
これが哲学の根本問題だ、とカミュは言いたかったのでしょう。
さて、この人類究極の問いに
ブッダはどう答えを示されたのでしょうか。
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