親鸞に学ぶ幸福論

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ドクターキリコ VS ブラックジャック

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子供のときから好きだったマンガが

『ブラックジャック』です。

天才外科医ブラックジャックが

重態、難病患者を相手に

奇跡の腕を振るう、

手塚治虫の代表作です。

 

その『ブラックジャック』に

「ドクター・キリコ」という登場人物が出てきます。

「ドクター・キリコ」は

安楽死の仕事に手を染める医者なのです。

冒頭の画像のようにいかにも悪者顔です。

 

しかしドクター・キリコが

なぜ安楽死に手を染めるようになったのか、

キリコ本人が語る場面があったのですが、

これを知ると、

決して人の命をもてあそぶ悪人、と

いうものでもないように思います。

 

ドクター・キリコは軍医でした。

軍用テントには

戦争で負傷した兵士が

多数運び込まれています。

爆弾で胃腸が破裂している者やら、

手足が取れて出血多量の者やら、

多数運び込まれますが、

懸命の医療むなしく、

みなバタバタと死んでいきます。

 

あまりの苦しさから兵士は

「先生、殺してくれ」

と懇願するのです。

ドクターキリコは

「早く楽にしてやりたい」と

ついには毒薬を注射するのです。

 

すると患者たちは、

「先生、ありがとう。」と

感謝して息を引き取っていったのでした。

この原体験から

ドクターキリコは

「いたずらに長生きさせることが患者のためなのか。

医者は悪く思われたくないから、

またお金も入るので長生きさせているのでないか、

医者のエゴでないか。

患者の側に立てば、

死にたい人だっているはずだ。

生きさせるだけが医者の任務でないのだ。

楽に死なせてやるのも

医者しかできないことではないか。

そんな事をしたら、

世間から悪魔の医者とののしられるだろう、

それでもオレは患者の立場に立って

安楽死をしてやるんだ。」

と心に誓うのです。

 

そういう意味では

ドクターキリコは人類愛のヒューマニストです。

 

一方、ブラックジャックは、

人命は絶対に大切にしなければならない、と

これまた徹底したヒューマニストですが、

考えは正反対で

両者はいつもぶつかります。

 

そのやりとりは哲学的で考えさせられるものでしたが、

あれから20年、

医療技術の向上により、

延命治療が相当進歩しましたが、

ブラックジャックとドクターキリコの問答は

いよいよ現実の中で

火花散らせて語られるようになってきました。

 

現代医学は、

人命の尊厳を明らかにする

真の哲学を希求しています。

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