何年か前に脱税姉妹として
新聞や週刊誌をにぎわせた60代の姉妹がありました。
親の遺産59億円を自宅に隠し、
28億の脱税容疑で逮捕されたのです。
隠したお金はダンボールで50個分、
1日10万円使って161年かかる計算です。
「金が金を呼ぶんや」と
貸金業で荒稼ぎした父親の遺産だったといいます。
それにしても思うのは、
【お金は使うためにある】
この平凡な真理の分からぬ人のいかに多いことでしょう。
貯めるだけ貯め、
使わずに死んだり
捕まったりする。
稼ぐのにあれほど智謀を尽くしながら、
使い道になぜ、こうまで無頓着なのでしょう。
こんな話があります。
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全財産を金塊に換え、
人里離れた所に埋めた男がいた。
しかし、盗まれていないだろうか、と不安でならない。
結局、彼は、こっそり通って掘り返し、
無事を確認するのが日課になっていた。
その行動に不審を抱いた近所の悪党が、
男の後をつけて、秘密を知ってしまったのである。
次の日、いつものようにやってきた男は、
卒倒せんばかりに驚いた。
隠し場所が暴かれ、
すべての金塊が盗まれているではないか。
彼は、髪の毛をかきむしり、
「もう、生きる希望もない」
と、いつまでも悲嘆に暮れている。
ある人が、言った。
「そんなに悲しむのはよしなさい。
あなたは、実際は、
お金を持っていなかったのと同じなのですから……。
お金は、使うためにあるのです。
お金があった時も、
使わずにしまっておいたじゃないですか。
使わない金塊なら石と同じです。
同じ場所に石を埋めて、
金だと思ってはどうですか」
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【如何に儲けるか】
より
【何に使うか】
にこそ、その人の真価が問われるのです。
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