親鸞に学ぶ幸福論

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権力者に近づくなと言われた親鸞聖人

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■親鸞聖人は

「権力者に近づいて仏法を広めるようなことを考えるな」

と言われています。

権力者はいかに残酷で横暴で身勝手なものか、

知られてのお言葉でしょう。

 

■あなたの周りにも嫌いな人、あるいは苦手な人、ってあると思います。

職場にも家庭にも、そんな人は出てきます。

本音を言えば、「その人はいなくなってほしい」のですが、

そんなわがままは通るものではなく、

我慢して付き合っています。

ところが権力者は横暴ですから

「お前、嫌いだからあっち行け。」

と言えてしまうのです。

 

■権力を握った人間が、

政敵や知識人を『粛清』するのは

古今東西の歴史上、

よく見られることです。

 

スターリンや毛沢東は、権力を握ってからは

自分の批判分子を何千万人と殺しています。

都合悪くなれば、親兄弟でも粛清の対象です。

そして自分の言うことを聞き、

思い通りに扱えるイエスマンばかりで固める

 

私たちは権力がありませんから、

自分のやることを批判したり、

陰で悪口言う人がいても、何もできません。

 

もし私たちのような者が

自分のことを賛同する人だけを重宝したり、

批判する者を排斥したりすると、

それこそすぐに「何様のつもりだ」と

ブーイングがおきて、問題になります。

 

しかし権力者はできてしまうのです。

文句言える人は誰もいませんから。

やりたい放題でも誰も逆らえません。

 

秀吉は自分の家来の奥方を物色して

自由にするという趣味があったそうですが

そんな無神経な振る舞いも、

それを咎める者はいないので、

本人も自分の身勝手さにもう気づきません。

 

■それら権力者も

横暴の限りを尽くした報いは

やがて一身に受けねばなりません。

周りを気遣ったり、思いやる心も見失い、

感謝の心も忘れ、すさんだ心になり、

尊敬はされず、多くの人の恨みをかい、

自業自得で苦しんでいきます。

 

歴史上かって権勢をほしいままにした権力者の末路が

それを証明しています。

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