【宗教(2)】
■昨日に引き続き、
アインシュタインの言葉を考察します。
アインシュタインは
【宗教なき科学は不具である】
と言っています。
宗教思想のない科学は不完全である、というのです。
■歴史を紐解くと、
兵器の発達は科学の進歩と比例してきたことがわかります。
メソポタミアでは
ヒッタイトが近隣民族を征服するために
鉄の製造が向上し、
中国で発明された火薬は
世界の戦争を一変させ、
アインシュタインの相対性理論は
ついに原子力爆弾を造り出し
兵器は地球を破滅させるだけの威力を持つに至りました。
■『科学は何のために使われるべきか』
決して戦争の道具として
人間を殺傷するためのものではないはずです。
■今日の日本は、原発と放射能により、
不安におののいています。
世界唯一の原爆も経験し、
このたびの原発事故と重ね合わせて、
人類は原子力という科学の産物にどう向き合うべきか、
何に使用すべきか、
その目的は?
世界のオピニオンリーダーになって
積極的に取り組んでいかねばならない義務があると思います。
「科学を何に使うか、その目的を教えるのが宗教の役目だ」
とも、生前、アインシュタインは訴えています。
『私の世界観』という本には、
人生の意義に答えるのが宗教だ
と書いています。
道具である科学の危険性を熟知していたからこそ、
もっとも大切な人生の目的を明示する「真の宗教」を、
アインシュタインは切実に希求したに違いないと思うのです。
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