【瞋恚(しんい)(3)】
腹が立つときってありますが、
そんなときに胸に留めたい教訓があります
それは
「相手が腹を立てているときに一緒に腹をたてるな」
ということです。
【自分が腹を立てる時】というのは、
自分が正しい、相手が悪いと思った時です。
オレがこんなにちゃんとやっているのに、
なんだお前のそんな態度は、と腹が立つ。
自分のほうが間違っていると思ったら、
腹は立たないでしょう。
【相手が腹を立てている時】は
相手側が「自分が正しい」と思っているとき。
【双方が腹を立てる時】は、
双方ともに正しいと思っている時だから、
これはもうケンカです
ケンカは二人の正しい者のぶつかり合い。
「オレのほうが正しい」
「いや、私の方が正しい」
正しいと思っているから譲歩できなくなる。
相手の非を認めさせることしか頭にない。
「戦争には正義と悪魔があるのではない。
二つの正義がぶつかっている」
といわれるのもこのことでしょう。
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