【十方衆生(2)】
仏の慈悲は、十方衆生、すべての人にかかっている
という話を先回からしています。
仏の眼からは差別がないのです。
私たちから見ると、この世は差別だらけだと思います。
世界の富に半分は、1%の富裕層が握っており、
残る半分の富も、人口の5分の1の比較的豊かな層が
ほとんど握っており、
その他の層が握る割合は
世界全体の資産のわずか5.5%にとどまるそうです。
実に不公平です。
しかし仏の眼から見ると、
世界中のすべての人は同じく、
「なんとか助けなければならない、かわいそうな人」
なのです。
十方衆生みな「無常迅速の機」と仏は見られます。
無量寿の命を持たれた仏からは
五十年、百年の人間の肉体の命は、
滔々と流れる大河にポツンと生じては
パッと消える水泡のようなもの。
その水泡が壊れないように懸命な努力を続けるのが医学です。
しかしたとえ延ばしたところで、
無量寿から見れば一瞬です。
早晩、この世の光が全て消滅する日がやってきます。
仏の眼には、何人も、
滝壺に今まさに落ちようとしている小舟の中です。
ロックフェラーやビルゲイツも、
瞬く間に全てを失い、次の世界に堕ちていく、
気の毒な人、助けなければならない人なのです。
=========
仏教の教えを分かりやすく体系的に学べる
全20回の無料メール講座です。
おもしろそうだなと思われた方はこちらから登録できます。
登録解除もいつでも自由なので、一度お試しに覗いてみてください。