親鸞に学ぶ幸福論

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仏教で『業界(ごうかい)』とはどんなことをいうのか

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仏教に「業界(ごうかい)」という言葉があります。

(ぎょうかい)と読まずに、(ごうかい)と読みます。

「業」とは、インドの言葉で「カルマ」といい、

「行為」のことです。

一人一人、今まで【見てきたもの】【聞いてきたもの】

【話してきたこと】そして何より【考えてきたこと】は、

みな違います。

 

それら「業(行為)」が各人各別だから、

同じものを見ても、同じには映りません。

 

こんな小噺があります。

飛騨の高山に住んでいる男と、伊豆の大島から、やってきた男が、

江戸の宿屋で同宿した。

やがて二人の、口げんかが始まった

口論の争点は、「太陽はどこから昇ってどこへ沈むのか」

についてであった。

 

飛騨の高山から来た男は、

「太陽は山から上って山へ沈むものだ」と主張する。

伊豆の大島から来た男は、

「太陽は海から登って海へ沈むのだ」と主張した。

両者は一歩も譲らない。

 

「山から昇る太陽を、ワシはこの目で見てきたんだ、

 うちの父ちゃんも見てきたし、うちのじいちゃんも見てきたんだ」

と高山の男が言えば、伊豆の大島の男は、

「うそつくな!オレは海から昇る太陽をこの目ではっきり見てる。

 毎日この目で確認してきたんだ」

 

どちらも、証拠がある。

うそはついていない。

 

宿屋の主人が、「何事か」と、二階にあがって、

ことのいきさつを聞いてみた。

宿屋の主人大笑い。

「あんたら、ばかですなぁ。何にも知らんのですね。

 あのね、太陽というのはね・・・

 屋根から上って屋根に沈むんだよ」

と言ったという。

これがオチなんですが、含蓄のある話です。

 

経験や学問、環境や才能が違うと、

話し合っても、どうにもわかりあえないことがあります。。

話し合えば判る、というが、判るんなら戦争も裁判も要らない

よく話し合えばすむのならそうすればいいのです。

なぜ話し合いが決裂して、戦争や裁判が始まるのでしょうか。

 

もしこの落語に、現代人が登場して

「本当は、太陽のまわりを地球が回っているんだよ」

てなことを言い出したら、 それこそ3人の男に

ばか者よばわりされるのは、目に見えています。

 

夫婦といっても、同じ屋根の下に住んではいても

生まれ育った環境は違うし、経験や才能も違います。

「自分の全てを理解してくれ」と相手に要求し合ったら、

もうすでにこの落語の口げんかそのものとなりましょう。

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