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親鸞に学ぶ幸福論

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人間は過去の環境や経験で世界を見ている

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【業界(2)】

 

竹内薫『99.9%は仮説』の中に、

天文学の父”ガリレオ・ガリレイの逸話が

次のように紹介されています。

面白いので、文章の一部を抜粋します。


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1610年の4月のこと。

ガリレオはイタリアのボローニャに24人もの大学教授を集めて、

自作の望遠鏡を披露しました。

期待にワクワクしながら、ガリレオは、まず彼らに望遠鏡で

地上の様子をみてもらいました。

すると、どうでしょう。

望遠鏡を覗きこむと、山や森や建築物など、

はるか遠くにあるものが、ドーンと眼の前に映し出されます。

 

「これはすごい!」と教授たちはその迫力に驚き、

ガリレオを称賛しました。

当時、イタリアでは、

だれもまだ望遠鏡をみたことがなかったのです。

しかし、話はこれで終わりません。

 

つぎにガリレオは教授たちに、望遠鏡で天体をみせたのです。

すると、どうでしょう。

それまではボンヤリとした光る点にすぎなかった夜空の星々が

拡大され、月のクレーターまでもがはっきりみえたのです。

 

教授たちはまたしても驚きました。

そして、口々にこういったのです。

「こんなのデタラメだ!」

 

教授たちのなかには、当代きっての天文学者ケプラーの弟子、

ホーキーもいました。

彼はつぎのように語っています。

「それ(望遠鏡)は、下界においては見事に働くが、

 天上にあってはわれわれを欺く」

つまり、ガリレオの望遠鏡は、

地上をみる分には問題なく作動するが、

天に向けるとうまく働かない代物だ、と文句をつけているのです。

 

どうして突然、彼らはデタラメだといいだしたのでしょうか?

当時、天上界というのは、

完全な法則に支配された完璧な世界だと思われていました。

つまり、神が棲む世界です。

そこでは、すべてのものが規則的に動き、

美しく、統一ある姿をしています。

ですから、月に凸凹(クレーター)などあるはずがないんです。

凸凹というのは不完全ということですから。

星の表面は、キレイにのっぺらぼうじゃないと

いけなかったわけです。

それなのに、望遠鏡でみると、ぜんぜんのっぺらぼうじゃない!

 

教授たちの頭のなかには、その当時の人々が抱いていた天体の

“本当の姿”みたいなのがあって、

それとちがうものがみえてしまう。

だから、態度を豹変させて、

“この望遠鏡はおかしい、デタラメにちがいない!”

と騒ぎだしたわけです。

けっきょく、教授たちがだした答えは、

地上はいいけど天上はダメ(笑)

 

望遠鏡の客観的な性能よりも、

自分の頭のなかにある主観的な思いこみのほうが勝つんです。


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【自分の頭のなかにある主観的な思いこみ】で、

現実の判断を曇らせることはいろいろ聞こえますし、

自分の中にも相当あるのを感じます。

 

▼店のものがなくなると、

まだ犯人が決まったわけではないのに、店長が決めつめて

「だから外国人をバイトに雇いたくなかったんだよ」

と口にする。

 

▼B型に振り回された過去を持つ人が

「血液型がBの人は彼氏にしないほうがいいよ~」

と友人にアドバイスする。

(ちなみに私、B型)

 

▼ダメ男に貯金もほとんど渡してしまい、それでもなお

「うん、でも彼、最後はお前だけだって言ってくれたことあったし」

と目が覚めない。

 

赤いサングラスをかければ世の中は赤く見え、

青いサングラスをかければ世の中は青く見えます。

過去の経験や環境のフィルターを通してしか、

世界は見えません。

一人一人が各々の業界に住まいしているのです。

 

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