【生死の一大事】
先日、都内の人はスマホに流れた震度7の速報に、
「これはいよいよ関東大震災か」と
さぞ驚いた方も多かったでしょう。
雷が原因の誤作動という発表でなんとも人騒がせなことでしたが、
何はともあれ、誤作動でよかったです。
何年かに1回はある間違った地震速報ですが、
オオカミ少年みたいに、
皆が慣れっこにならなければいいと思いますが。
さて、その報道で私が思い出したのが、
もう五年前になる人間ドックの結果です。
再検査の通知が届きまして、
「肝臓に腫瘍の疑いあり」と所見にあったので、
「この若さでガンか?!」と、
にわかに緊張したのを覚えています。
再検査してみたところ、
腹部レントゲンが脂肪を腫瘍と間違えた結果だと分かり、
胸をなで下ろしました。
関東大震災級の大地震は200年に一度と言われますから、
関東に住んでいても、
人生の中で経験せずに一生終わる人も多く、
誤作動で緊急速報だけ経験するだけだった、
ということもあるのですが、
我が身に宣告される医師の診断の場合は、
そういうわけにはいきません。
今までは「異常なし」「レントゲンの間違い」だったのが、
今回ばかりは「悪腫瘍です」「転移してます」「ステージ4です」
とハッキリ言われてしまうときが来るのです。
たとえ医師の宣告はなくても、事故や事件に巻き込まれ、
「今度ばかりは死ななければならない」と覚悟するときが、
必ずやってきます。
お釈迦様は、必ず噴火する山上で舞踏を興じているのが
全人類の実態だと警鐘乱打されています。
これを「生死の一大事」と言われます。