読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

先祖崇拝を仏教はどう考えるか

f:id:kikuutan:20160819203502j:plain

 

【鬼神(3)】

 

「先祖を供養しないから不幸になる」

「先祖を敬い、先祖が喜ぶことをすると、幸福になれる」

と信じている人が多くあります。

亡くなった先祖には、

私たちに福をもたらし、禍をなす力がある、という信仰で、

これを仏教では「鬼神信仰」といい、

釈迦は迷信だと教えられています。

 

先祖を敬うこと自体、悪いと説かれているのではありません。

それは仏教では勧められこそすれ、

決して否定されるものではありません。

 

しかし先祖を敬うのは、先祖が人格的に優れていて、

尊敬せずにおれない徳を備えているから、ではありません。

ましてや、先祖を敬わなければ、

不幸がやってくるからでもありません。

 

私たちにとって最も近い先祖は「親」であり、

その次は、親の親である「祖父母」です。

親の親のそのまた親と、ずっと先祖は広がっていきますが、

6代さかのぼれば32人、時代は幕末ですね。

私の先祖は幕末に32人いたということになります。

32人の先祖の中には、今の私と面影が似ている人はあったろうか、

などと想像を巡らすのもおもしろいですが、

ここで言いたいのは、顔ではなくて、人格です。

32人もいれば、人格者だと言われる人もあったかもしれませんが、

嫌われ者、犯罪者もいたかも知れません。

今の私が接してみて、尊敬できる人もあったでしょうが、

どうにも尊敬できない、嫌な人もあったと思います。

ただ先祖だからとやみくもに尊敬の対象とするのはおかしいのは、

こういうことからも分かります。

 

では仏教で「先祖を敬いなさい」と教えられるのはどうしてか、

それは、その32人の誰か一人でも、親になる前に死んでいたら、

その下には子どもがいないわけだから、

私は生まれることができなかったからです。

現代に生きる私は、先祖から連綿と命をつないできた結果です。

32人が、誰も欠けることなく、子供を生んで、

愛情を注いで、苦労して育ててくれて、

命のバトンをつないでもらって、今の私になっている。

このことを思えば、感謝の心があふれますし、

先祖は大切にしなければならない存在だと分かります。

 

仏教の教えを聞いて、

「人間に生まれたのはこの幸せになるためだったのか」と

人間に生まれてきた尊さが知らされたときに、

同時に親の恩、先祖のご恩に感泣するのです。

 

=========


仏教の教えをわかりやすく体系的にお話する

20回の無料メール講座好評配信中。