親鸞に学ぶ幸福論

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「入ってくる収入の範囲で生活する」この基本がなかなか身につかないで苦しむ

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財欲(2)】

 

「隣の家の奥さんは憎い。

だんなは同じ会社の同期なのに、

今では向こうの旦那がスピード出世して

給料が上がったので、ブランド品を身につけるようになって

最近ではマイホームまで購入して、悔しくて悔しくて。。。」

こんな思いをぶつけられる方と最近出会ったのですが、

その隣が上手くいっているかどうかは、あやしいものです。

 


ブランド品、マイホームときたら、増えたお金はそのまま

右から左に出て行くことになっているかもしれません。

 


私もアメリカに2年住みましたが、

アメリカ人の庶民はあまり貯金しません。

カードで買い物をして、その返済で給料が消え、

貯金はほとんどないというのが実情です。

 


ねずみは常に食べ続けなければ、餓死してしまう動物ですが、

支出が多くて、ひたすら稼ぎ続けることが強いられている人が

アメリカだけでなく、この日本にも多くなっています。

 

200万円給料が増えても、今までよりも200万円支出が増える、のでしたら、

お金の心配は前と変わりません。

これだけ稼げるようになったんだから、とローンで大きな買い物をして

結果、以前よりも追い込まれている、

そんな例はたくさんあります。

 

それでも給料が維持できている場合はいいですが、

このご時勢、会社の給与も、いつまでも当てに出来ません。

不景気になったらすぐに減らされます。

ボーナスもすぐになくなったりします。

しかし・・・

【一度、生活レベルをあげると、元に戻すのは至難】

なのです。

 


『入ってくる収入の範囲で生活する』

この当たり前のことがなかなかできない。

そこが問題です。

なまじ輝きを与えられると、ちっぽけな平凡は選べなくなってしまう、

これが相対である幸せの実態です。

 

『不幸な境遇にあって、かつての幸せを思うほど悲惨なことはない』

ダンテの『神曲』地獄編の言葉です。

貴重な過去は、現在の苦難を余計に惨めにさせます。

 

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