親鸞に学ぶ幸福論

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人生の荒波と戦い続けるのは何のためか

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【難度海(2)】


■親鸞聖人は、人生を荒波の絶えない海に例えられ、

難度海」といわれています。

苦しみの波が絶えないだけではありません。

360度、どこを見渡しても島影一つ見えない、

空と水しか見えない大海原です。

 

■あの大学に入ったら、

あの職業に就けたら、

あの人と結婚できたら、

子供ができたら、

借金返せたら、

離婚できたら、

退職したら、

病気が治ったら、

ゆっくり休める、安心できると思って、

一生懸命、苦難の波と戦い泳ぐのですが、

どこまで行っても陸地が見えない、

幾つになっても、いつも波と戦っている。

 

■波がつらい、しかも陸地が見当たらない、となれば、

泳ぐのをあきらめてしまう人がいてもおかしくはありません。

自殺する人のことです。

日本だけでも年間2万5千人近くの自殺者があると聞きます。

周りはそんな愚かな真似をしてはいけない、と自殺をとがめますが、

決して愚かな人ばかりが自殺しているのではありません。

芥川龍之介とか太宰治とかヘミングウェイとか、

自分より利口だと思われる人が自ら死を選んでいます。

どこへ行って何をしても、休まる陸地がないとなれば、

死ぬまで泳ぎ続け、やがて土左衛門になるのが人生になり、

人間は苦しむために生れてきたことになってしまいます。

そんな人生、なぜ生きなければならないのか、

自問自答せずにおれなくなったのでしょう。

 

■彼らほど先が見えていない人でも、

土左衛門になるまで泳げ、という人生にうすうす気づいて

「こんな毎日の繰り返しにどんな意味があるんだろう」

と虚しい心をもてあましている人が世の中には充満しています。

こんな私たちの人生を『難度海』と親鸞聖人はいわれているのです。

 

■波と必死に戦って泳いでいる人。波の繰り返しに泳ぐのに疲れてしまっている人。

泳ぐのを止めようかなと思い詰めている人。それでも惰性で泳ぐ人。

このように波を乗り越えるんだよ、とさとす人。

様々な人がいる。

しかし誰一人としてどの方角に向かって泳いだら助かるのか方角を指し示す人がいない。

 

■陸地なんかないんだよ、救助の船なんかもう来ないよ、

とあきらめに沈んでいる全人類に親鸞聖人は、

「あきらめなくていいのだよ」と、主著『 教行信証』の冒頭に、

「難度海を度する大船あり」

苦しみ悩みの人生を明るく楽しく渡す大きな船があることを明示されています。

 

 

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