親鸞に学ぶ幸福論

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タカマツペアの金メダル獲得後のインタビューで思ったこと

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求不得苦(2)】


タカマツペアがリオ五輪で感動の金メダルを獲得した直後の

インタビューで記者が「今後の目標は?」と

二人に質問する場面を見て、

「何と無神経な」と思ったのは、私だけではないと思います。

ずっとこのオリンピックを目指して過酷な練習に耐え、

ついに勝ち取った栄冠なのだから、

とにかく今はその喜びだけを祝福すればいいのに、

とぶしつけな記者の質問に物申す気持ちになったのですが

聞かれた二人は一瞬戸惑った様子を見せながらも、

そこは体育系らしい前向きな受け答えで

「バドミントンをやっている以上は世界選手権で結果を残したい」

と言っていました。

 

オリンピック後の大会で19歳の中国ペアに敗れた高橋選手は

「正直、今年は五輪が1番。達成感もあり、

次の目標を見つけることは簡単ではない。

今回の準優勝は仕方ないとの気持ちがある」

と答えましたが、これはリオ五輪のインタビューの時より、

自分の心に正直な受け答えだったと思います。

 

タカマツペアの今の思いは、

アメリカの次期大統領トランプ氏の

以下の告白に重なるものを感じました。

「人生最大の目標を成し遂げた人で、

その目標達成と同時に、寂しく虚しく、

放心に近い感情を抱き始めることのない人はめったにいない。

(中略)

他人の人生を見るまでもなく、

それが本当だということを私にはわかる。

私も他の誰にも劣らず、その落とし穴に陥りやすいのだ」

 

さてタカマツペアはその落とし穴に陥り、

このまま弱くなっていくのか、

それともリオ五輪の金メダルを目指したときのような

強烈な目標を東京五輪に向けて再び持つことができるのか、

多くの関係者が関心を寄せるところでしょう。

私は願わくば、どこまで求めても

心底から満足できない己の心の叫びに気付き、

仏縁を結んでもらえたらなと思います。

 

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