親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

原発よりもミサイルよりも南海トラフよりも、ずっと大きな問題について

f:id:kikuutan:20170529210644j:plain

 

 

後生の一大事(2)】


2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死ぬ時代、

知人でがんになった人の話しを聞くこともあり、

決して他人事ではないと思いますし、

「保険に入っていたから、いい治療が受けられて安心」

と喜ぶ人が出てくるがん保険のCMも増えてきました。

家のローンだけでも大変ですが、さらにがん保険に入るかどうか、

検討を始める人も多いかと思います。

 

他にも保険にはいろいろあって、生命保険、介護保険、学資保険、

地震保険、海外旅行保険などなど。。。

「人生には上り坂あり、下り坂あり、まさか、という坂もある。

何が起きるかわからない人生も、備えがあれば安心です」

「何かあった時に奥さんや子供さんを守るのは一家の長の責任です」

との保険のセールスにその都度反応して、

何でもかんでも保険に入り、

毎月の給料が月々支払う保険料だけで消えてしまう

という笑えない話もあります。

 

最悪の事態を想定する気持ちも大事ですが、

現実には、確率と問題の大きさを考えて、

何に対策を立て、何に立てないか、各人が考えなければなりません。

 

しかし世の中にはおかしなことに、大問題なのに、

そして確率はものすごく高いのに、

何の対策も準備も立てずにいる問題があるのです。

それは「私は死んだらどうなるか」という問題です。

 

「火事になったらどうなるか」(火災保険)

「介護が必要になったらどうなるか」(介護保険)

「一家の長が死んだらどうなるか」(生命保険)

「がんになったらどうなるか」(がん保険)

さまざまな問題に準備、対策があるのに、

なぜかすべての人は「私は死んだらどうなるか」は、

むき出しの不安のまま、出たとこ勝負で迎えようとしているのです。

 

ちなみに誤解のないように申しますと、

「私は死んだらどうなるか」という問題は、

「私が死んだら残された家族がどうなるか」

「墓代や葬式代はどうなるか」という問題ではありません。

「私は死んだら、たった独りでどこへ行くのか」という問題です。

 

引き起こる可能性は100%。すべての人の問題です。

そして問題の大きさは、ゼロから無限大まで可能性があり、

人智では太刀打ちできず、全く見通しが立たない真っ暗闇です。

真っ暗闇に丸裸、独りぼっちで入っていくようなものです。

これを仏教では「後生の一大事」といいます。

 

こんな大問題を抱えながら、何の準備も対策もせず、

ただ目を背けることしかできないでいる人類の実態に驚き、

その解決を目指して釈迦が出家されたのが29歳の時でした。

そして35歳、仏の悟りを開かれ、

後生の一大事の解決の道一つ説かれたのが、仏教です。

 

=========


仏教の教えをわかりやすく体系的にお話する

20回の無料メール講座好評配信中。