親鸞に学ぶ幸福論

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人工知能が最強雀士に挑戦したらどうなるか

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【人身受け難し(1)】

 

AI(人工知能)の進化はめざましく、今年に入って、

将棋の名人を破り、囲碁の最強棋士を破り、

囲碁の世界では、もはや敵がないので引退させる

との発表もありました。

 

それでふと興味を覚えたのですが、

「麻雀だったらどうなんだろう」と。

将棋、囲碁の場合、常に最善手を目指し、

緻密に積み上げていく対局の性質上、

人工知能の得意分野だと思いますが、

麻雀の場合、不規則な確率に左右されますし、

また対局する人物も、リスク回避で「降りる」人から、

大胆に「突っ張る」人、流れを引き寄せようと「回す」人など

いろんなタイプがあり、常に最善手を選ぶ人だけではないので、

その人物観察眼も要求されます。

さらに、その対局の真剣度によっても打つ手は変わりますし、

あるいは一局の中でも流れの中で、

相手の気が大きくなったり、萎縮したりして、

これまた打つ手は大きく変化します。

 

このように麻雀には緻密な論理性だけでなく、

各人の持つ胆力、心理分析力なども用いての戦いなので、

果たしてそれをAIが分析、対応できるのか、

と考えていくと、面白そうです。

 

それでもやがては、特殊カメラで人物観察し、

その人の体温の上昇や、眸の瞳孔がどう変化したか、など

あらゆるデータから、相手の心理状態を分析し、出す手を読み、

勝ってしまう時代が来るのだろうなとも思います。

 

よくAIが首相になったり、社長になる可能性が論じられますが、

ビジネスにしても、政治にしても、どちらかというと、

囲碁や将棋よりも麻雀的な要素が大きいと思いますので、

雀士最強とのAI対局は、人工知能の進歩に大きな貢献を果たす、

のではないかと思います。

 

ビジネスでもやがてAIが、顧客の心の動きを察知して

営業を仕掛けたり、

政治でも各国首脳の動きをAIが多角的に分析して政策を決めたり、

あらゆる面で人工知能の決定に、人間が追従する時代が

来るやもしれません。

 

そうなってもなお、人工知能にはもう真似できない、

人間ならではの尊厳の理由は、あるのでしょうか。

仏教の答えは「ある」です。

『人身受け難し 今すでに受く』(よくぞ人間に生まれたものぞ)

と人命の尊厳があることを釈迦は教えられていますが、

その【どんな人工知能も持たない人間の尊厳の理由】とは何か、

続きは次回、お話ししたいと思います。

 

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