親鸞に学ぶ幸福論

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私は今、幸福か不幸か、何によって決まるか

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【相対の幸福(1)】


幸福や不幸は、比較して始めて感じるものです。

それは私たちが相対の智恵しか持っていないからです。

こぶし大の大きさの玉を指して、

「これは大きいか、小さいか」と尋ねても

誰も答えようがありません。

ボーリングの玉と比べたら「小さい」。

ビー玉と比べたら「大きい」。

大小は何と比較するかによって変わります。

私たちの幸福もまた然り。

今の状態が幸福なのか、不幸なのか、

誰かと比較して感じるものです。

だから私たちの幸福を、「相対の幸福」といいます。

 

3年前に購入した中古車のエンジンの調子が悪く、

時々がたがたと車体が揺れます。

安い中古車なので、いたしかたないことですが、

友人の高級車に乗ると、広々としてかつ静かで、居心地が良く、

「いいなあ」と羨ましくなります。

 

ところが私が子供の頃は(昭和50年代です)

うちの車も窓も手動でクルクル回して開けていましたし、

雪の日はその都度チェーンをつけ、

がたがた揺れながらの運転だったのを覚えています。

その時と比べたらうちの車は自動で窓の開閉ができ、

冷暖房完備、雪が降っても降らなくても対応できるタイヤで

運転できますから、この中古車も捨てたものではありません。

 

これが江戸時代ではどうかといえば、

最高級の乗り物は、大名行列で出てくる「駕籠」でした。

ところが「駕籠」にのるお殿様、お姫様も、相当辛かったようです。

振動が激しく、舌をかむ可能性が高いので、飲食はできません。

「さるぐつわ」で口を固定して、舌や歯を守ったようです。

夏は風通しが悪くて大変暑く、熱中症になり、

冬はすきま風で寒く、風邪を引きます。

速度は時速4キロですから、参勤交代で何百キロ移動ともなれば、

何週間ときつい中を我慢しなければなりません。

 

そんな時代の大名が私の中古車に乗ったら、

こんな幸せな乗り物があったのか、と感激することでしょう。

「なんてあなたは幸せなんだ」とうらやましがられるでしょう。

 

乗り物を例に話しをしましたが、すべてにおいてこれは言えます。

比較してはひがんだり、不満を持ったり、

逆に自分より不幸な人を見ては安心したりと

変化する幸福、それが「相対の幸福」です。

 

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