【因果の道理(1)】
【すぐに結果が出るもの】よりも
【すぐに結果が出ない】ものの方が、より価値があるものです。
「今学んでいることが、いつ結果を結ぶのだろうか」
そんなことは考えないこと。
「果報は寝て待て」のことわざの如くに構えていたらよい。
実はこのことわざ、仏教の因果の道理を教えているのです。
因果の道理とは、易しい言葉でいうと
「まいた種は必ず生える。まかぬ種は絶対に生えない」
ということです。
「果報は寝て待て」ということわざは、よく誤解されているような、
ごろごろ寝転がっているうちに、突然幸せが舞い込んで来る
という意味ではありません。
こつこつと努力を続ければ、いつか必ず結果が返ってくるのだから、
結果が出ないといって、「あせるな」「イライラするな」
「やめるな」ということです。
なかなか結果に結びつかないからとって、もう少しというところで、
放り投げてしまう愚を戒めたことわざです。
こつこつやっていれば、必ず実を結ぶんですから、
結果が来ない時は、貯金していると思ったらいいのです。
貯金はすぐ引き出さない方がいい、
放置しているものほどいい。
給料から10%自動に天引きされるようにして、
あとは貯金していること自体、忘れてしまったらどうだろう。
10年たってからふと気付いて
(あれ、オレって貯金してなかったっけか??)
と、残高見てびっくり。
そんなのが望ましいです。
今の努力が、10年後、20年後に身を結ぶこともあります。
すぐに結果を出さなきゃと、問題にしないこと。
すぐに結果が出てくるのは、あまりたいしたことない。
結果までのスパンが長いもののほうが、より値があるものです。