親鸞に学ぶ幸福論

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憎しみ、怒りの負の感情をさっと消す智恵とは

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【因果の道理(3)】


いがみ合う二人の女性。

「私がこんな目に遭うのは、あの人のせいだ」と

怒りとうらみで身を焦がす一方の女性があなたに、

延々と自分の思いを感情的にぶつけてきたとします。

 


こちらが客観的に見ると、その怒りをぶつけている本人の方が

よほど問題が大きいという場合でも、

「自業自得、運命は己の蒔いた種まきの結果ですよ」

などと説こうものなら、大変なことになります。

あなたの意見は、余計その人の怒りの火に油を注ぐ結果となり、

あなた自身にも火炎放射器は向けられることになるでしょう。

 


そんな時は「ほんと、あなたは何も悪くないのにね」と慰め、

同意するしかないでしょう。

理屈から言うと、その人の主張は聞いておれないほど

我が身知らずの一方的な意見ですが、

その理屈を語って理解してくれる相手ではない、

感情で判断して、感情でしゃべっているのですから、

こちらもそんな時は理屈を捨てて、その人の感情に共感して、

「自分もこの立場ならこう思うだろうなあ、

そしてこの人のように苦しむだろうなあ」と同情し、

慰めるしかありません。

そんな時は、聞くこちらも理屈を捨てて、

感情で相手を理解しなければなりません。

 


もちろん「あなたは悪くないんだよ」との聞こえのよい慰めは

一時的な解決に過ぎませんから、

またケンカ相手の顔を見たり、言動に触れれば、怒りは再燃し、

事態は少しもよくなりません。

いつかはその人自身が、すべては自業自得だったと認めない限りは、

その人に心の平安はやってきません。

我が身の不幸は、己の悪いタネまきの結果だと受け止めたら、

その瞬間にうらみ、憎しみ、怒りの負の感情は、

熱いお湯の中に投じられた一片の雪のように、

さっと消えますので、慰めなど要らなくなります。

 


しかしそれを理解するのは、並大抵ではありません。

お釈迦さまの大雄弁をもってしても

自業自得の因果の道理に万に一つも例外がないことだと、

分かるように説き明かされるのに、

大変な年月をかけておられることからも、それはわかります。

 

 

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