親鸞に学ぶ幸福論

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2000年以上にわたって語り継がれるローマの英雄スキピオの言葉に仏教を見る

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【諸行無常(1)】


仏教に『諸行無常』という言葉があります。

『諸行』とは、すべてのもの。『無常』とは、続かないこと。

この世の一切は続かない、移ろい変わっていく、ということです。

 


いま私は自分の家でパソコン使ってこの文章を書いていますが、

このパソコンも5年目だし、そろそろ壊れるかもしれません。

このパソコンを置いている机もやがて壊れます。

この家自体、やがて崩れるのだし、

こう話している自分自身の肉体もいずれ失うのだし、

地球だって、太陽だって滅びる、一切は無常です。

 


大切にしているもの、支えにしているものも例外ではありません。

周りを見渡せば、

子供を失って悲嘆に暮れる人、

妻を亡くして虚脱の人、

事業に失敗して絶望する人

みな大切な明かりを失って、諸行無常の現実を前に苦しんでいる人たちです。

 


しかも私たちは崩れた時に、はじめて苦しむのではありません。

崩れる前から、やがて失うかもしれないという予感が

心に暗い影を落とし、苦しむのです。

彼氏の一挙手一投足に

「あの一言は何だったんだろう、気持ちが冷めたんだろうか」

と動揺し、

朝起きたときに感じた鈍痛に

「この痛みは、ひょっとして病気の再発では」

と怯え、

取引会社の意味深な言葉に

「もしかしたら他の会社に乗り換えようとしているのでは」

と心がざわついています。

 


古代ローマ共和国の将スキピオの言い遺した言葉で、

西洋で2000年以上にわたって語り継がれる有名な言葉があります。

その言葉が有名なのは、諸行無常の悲哀がこもっており、

人の心を打ってきたからです。

700年にわたって地中海の覇者だった都市国家カルタゴがスキピオに滅ぼされ、

カルタゴの都が火に包まれるのを見つめていたスキピオが

はらはらと涙を流して言った言葉です。

「今われわれは、かつて栄華を誇った国の滅亡という、

偉大なる瞬間に立ち合っている。

だが、この今、わたしの胸に占めているのは、勝利の喜びではない。

いつかわがローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀感なのだ」

 


スキピオが感じた哀感を、仏教では「無常観」といいます。

「無常を観ずるは菩提心の一なり」

今手にしている支えや明かりも、やがて失うことがあるのを

予感して感じる不安、虚しさ、寂しさに

まじめに目を向けるのが仏教です。

 

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