親鸞に学ぶ幸福論

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プロポーズされて悩む人へのアドバイス

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【因縁(3)】

 


29歳の女性の方から、こんなお尋ねがあったことを先回お話ししました。

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最近、プロポーズされました。
仕事も辞めたかったのと、年齢のこともあり、ホッとうれしい思いもあった反面、
本当にこの人でいいのか、後悔しないかと躊躇する自分がいます。
それから2週間、幸せな気持ちになれず、
「これでいいのかな、でもこれを逃したら‥」と悩む日が続いています。
友達に相談すると、「迷いがあるなら止めた方がいい」と言う人もあれば、
「完璧にぴったりの相手はないし、あの人はいいよ」と言う人もあり、
迷いが深まるばかりです。
よければアドバイスお願いします。
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このお尋ねに仏教の見地からお話ししようとしています。

今日は2回目です。

 


人間は、付き合う人(縁)によって、幸せにも不幸にもなる存在だと

お釈迦さまは説かれています。

ならば、どんな人と縁を深めればいいのか、

どんな人とは縁を遠ざけるべきなのか、

その選択を誤らないことこそ、幸福の鍵となります。

 


特に結婚は今後の人生を共に進む人生の伴侶とのご縁なので、

みな選ぶにあたって真剣でなかったはずはないのですが、

それでも失敗する人が相当あります。

 


先回ご紹介した500人の既婚女性への雑誌アンケートの結果によれば

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「旦那選びを間違えた」53.8%
「生まれ変わったら今の夫と結婚したくない」57.8%
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とほぼ半分が後悔しています。

選択ミスをしてはならないと真剣であったはずなのに、

選択ミスをしてしまうのですから、難しいです。

古今東西の人類を悩ませ続けてきた人類挙げての問題の一つといえましょう。

 


中には、夫のDV(家庭内暴力)と浮気で、地獄の生活を送る人もあります。

そんな時、奧さんは

「何で私だけがこんな目にあうの?」

「あいつのために、わたしの人生、めちゃくちゃにされた」

と恨みますが、そんな粗暴な男がどれだけいても、

その男と結婚さえしなければ、

奧さんはこんな目にあうことはなかったのですから、

「何で私だけがこんな目にあうの?」

の答えは、やはり

「あなたがその男を選んだから」

の一言です。

 


世の中にはたくさんの男がいます。(35億♪)

その女性の前にも、何人もの男性が現われたはずです。

その数ある男性の中から、

「私はこの人と一緒になる」

と選んだのは誰か?

もし違った人を選んでいたら、こんなことはおきなかったのです。

選んだ自分に原因があります。

 


「ではDV(家庭内暴力)と浮気で家族を泣かせるこの男は悪くないのか」

という声が聞えてきそうですが、もちろん悪くない筈がありません。

その男は「悪い縁」なのです。

当然その男はしかるべき処罰を受け、更正してもらわなければなりません。

そんな男を放置していたら、今後も被害者が続出しますから、

そうならないよう、社会全体でなんとかしなければならないでしょう。

 


しかしこんな暴力男がどれだけいても、自分が選びさえしなければ、

自分に、今のような不幸な運命はおきなかったのです。

どこかでその男が暴れていたとしても、

結婚さえしていなければ、どこかで暴れているというだけで、

自分には関係なかったはずです。

やはり自分の選択が自分の運命を決めたのです。

 


では、誰と結婚したらいいのか、このプロポーズを受けるべきかどうか、の際、

正しい選択をするにはどうすればいいのでしょう。

それについてお釈迦さまは「良い縁を選べる人になりなさい」と教えられています。

「良い縁を選べる人になれといわれても、そうなれなくて困っているのに」

と私たちは思いますが、

仏教では「 良い縁を選べる人になるために今自分がなすべきことは何か」

を説かれていますので、次回お話しいたします。

 

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