【業界(1)】
昨年の流行語大賞は「インスタ映え」でした。
旅行では「インスタ映え」画像を求めて、みな目の色を変えています。
それでも「こんなところに行きたいなあ」と多くの人が心を動かされるような
「インスタ映え」画像を次々と投稿できる人もあれば、
全く心を動かされない投稿ばかりの人もあります。
この差はどこから起きるのでしょうか。
旅行先選びの善し悪しもあるでしょうし、撮影技術も関係してくるでしょうが、
それ以上に大事なのは「気づく」感性、だと思います。
フランスの彫刻家ロダンは
「美しさというものはいたるところにある。
ところがそれに気づかないのは、美しさがわれわれの目にそむいているのでなく、
われわれの目が美しさを認めそこなうのだ」
と言いました。
美しさはどこにでもあるが、その美しさに気づく人と気づかない人がいて、
美しさに気づかない人はどんな旅行先を選んでも「インスタ映え」しない画像を投稿し、
美しさに気づく人は、近所の散歩でも「インスタ映え」する画像を投稿する、ということでしょう。
これはインスタ画像に限ったことではないと思います。
画家でも作家でも詩人でもミュージシャンでも、一流のアーティストは「気づく人」なんでしょう。
さらにいえば「美しさ」においてだけでなく
「魅力」「人材」「価値」といった言葉をあてはめることもできますので、
経営者、教師、親、学者、どんな立場の人にとっても大切なことです。
人と接して、その人の魅力に気づく人もあれば、気づかない人もあります。
その隠れた才能を発見する人と発見できない人とあります。
「名医の目には薬草にならない草はない」という漢方薬の言葉があるように、
何かに触れ、価値に気づく人もあれば、全く気づかない人もあります。
「周りの人はつまらない」「人生はくだらない」という人と
「周りの人に感謝したい」「人生はすばらしい」という人の違いも
その原因はこんなところにあるのではないでしょうか。
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