【口業(2)】
最近の大学生の多くはインスタやフェイスブック、ツイッターなどのSNSで、
休日の過ごし方や食べた料理などをアップしたり、
世の中のニュースや日常生活で自らが感じたことを発言しているので、
企業側は内定候補者の人となりを調べるために、
SNSでこっそりチェックするようになっています。
「人のSNSを勝手に見て選考に使うなんてセコイ、覗き見だ」
と憤る人もいるかもしれませんが、
会社にとって社員採用は真剣勝負ですから、
背に腹は代えられないのだと思います。
採用者には今後、何億という人件費を払うのですし、
その社員の働き如何によって、会社に大きなもうけが生み出されることもあれば、
大きな損害を与えることもあるのですから、甘いことは言っておれません。
徹底した査定は当然といえます。
ある人事担当は、SNSへの書き込みを100くらい見れば、その人の知的レベルが分かる、
と言っていましたが、こわいですね。
特に企業側が落とす判断材料にする最も大きなポイントは
『愚痴や不平不満、友人・知人の悪口などネガティブな内容が多く見られる場合』
だそうです。
学校やバイト先での気に入らないことをあげつらったり、
そこでの人間関係に文句を書き続けている人は、
職場でも同じだろうと見做され、
面談や試験が良くても、会社側としては採用したくない人です。
ついつい友達と会話をしているような気軽な感覚で投稿するSNSですが、
その投稿の発言を不特定多数の人が聞き耳を立てていることを自覚しなければなりません。
SNSのチェックは就活だけでなく、婚活でも同じです。
付き合おうかと思う時か、デートしようかと思う時か、結婚を意識した時か、
そのタイミングは様々でしょうが、
こっそり相手のSNSをチェックする人は多いのではないでしょうか。
挙げているコメントが自分と考え方が合わないと交際に消極的になりますし、
会社の採用と同様、『愚痴や不平不満、友人・知人の悪口』がある場合は、
異性からかなりのマイナス査定がつけられるでしょう。
「口は災いの元」「三寸の舌に五尺の身を亡ぼす」「物言えば唇寒し秋の風」
といわれるように、言葉には気をつけろ、と戒めることわざは多いですが、
「メールは災いの元」「SNSに五尺の身を滅ぼす」時代だといえましょう。
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