親鸞に学ぶ幸福論

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オウム事件を通して、師の大切さを憶う

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【度衆生心(1)】


オウム事件の死刑囚が全国の刑務所に移送され、

死刑執行が近いか、と報じられています。

オウム事件のあの時期、戦後最大の異常性極まる事件を起した犯罪集団が、

逮捕してみれば、まじめで純朴な若者たちであったことに、世間中が驚きました

 


地下鉄サリン事件の実行犯、林泰男を裁いた裁判長は

今、目の前にいる、気弱で素直な受け答えを続ける人物が、

なぜあんな凶悪犯罪に走ったのか、

死刑の判決を言い渡す最後まで戸惑いをぬぐえなかったのか、

判決理由にこう述べました。

「およそ師を誤るほど不幸なことはなく、この意味において、被告人もまた、不幸かつ不運であったと言える」

 


この裁判長の言葉に思い起こす仏典の一節があります。

「一盲 衆盲を引きいて、もって火坑に堕つる」(仏蔵経)

“一人の盲人が多くの盲人を引率して、共に火坑に堕ちていく”

と説かれた釈迦のお言葉です。

 


皆、何のために生きているか知らず、

どうしたら幸せになれるかもわからず、

その答えを渇望しています。

そこに「こちらにくれば本当の幸福になれるぞ」と断言する者があれば、

その自信に惹かれ、ろくに発言の検証もせず、ついていってしまうのです。

それはあたかも、のどの渇きに苦しむ者が、

腐った水でも口に持っていくようなものです。

 


そんな時は「それは腐った水だ!絶対に飲むな!」

と知っている者から、声を張り上げなければなりません。

 


しかしそれだけではまだ不十分です。

いくら腐った水だと指摘しても、渇きに苦しむ人は、のどの渇きに耐えられず、

他の腐った水のあるところに走ってしまうだけだからです。

最も急がねばならないのは、

冷たい清水がこんこんと湧き出る泉まで、その人を導くことです。

 


親鸞聖人は、

「甘露の法雨を注ぎて、枯渇の凡惑を潤さんがためなり」

“本当の幸福を教える真の仏教を明らかにして、人々の渇ききった心を潤さなければ”

と仏法を伝えることに生涯を費やされた方でした。

 

 

 

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