親鸞に学ぶ幸福論

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楽観も悲観もなく、ただ過ぎてゆくということ

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【諸行無常(1)】


ドイツで数万人を対象に幸福度の調査の研究がなされました。

未亡人の女性たちの幸福感の推移を調査した結果、

彼女たちの人生の満足度が最も下がっていた時期は、

予想通り、配偶者が亡くなった年でした。

夫に先立たれる前から満足度が下がっていくのは、

病気や亡くなる前からの様々な問題が原因だと考えられています。

 


ところが配偶者の死という谷底の時期の後、

女性達はやがてしっかりと立ち直っていることをデータは示していました。

驚くべきことに彼女達はおよそ2年で回復し、元のレベルに戻っていたのです。

 


もちろん中には夫が死んで喜ぶカネ目当ての女性や、

逆になかなか立ち直れない女性もあるのでしょうが、

これはあくまでも平均データです。

 


このデータを通して研究者は「大きな不幸も元に戻る」と分析しました。

夫の死が平気だったのではありません。

人生の満足度が一時期、恐ろしく下がったのですが、時間とともに回復したのです。

男性もほぼ同じグラフだったという結果が出ています。

 


逆に女性が結婚についてどれだけ幸せを感じるかの調査でも、類似性が見られました。

彼女たちの人生の満足度が最も高かったのは新婚の時でしたが、

これもなんと2年も経つと元のレベルに戻ってしまっていたのです。

もちろんこれも平均のデータですから、人によって個人差はあります。

 


この調査結果からわかることは、

どんな出来事も、我々の幸・不幸に永久に影響を及ぼすことがない、ということです。

 


仏教では『諸行無常』“すべてのものは続かない”という真理を説き明かします。

机も、部屋も、この肉体も、太陽も、無常です。

物だけではありません。

わたしたちの心もまた無常なのです。

結婚の満足感も続きませんし、配偶者の死という喪失感も続きません。

楽しいことが続かないのを、自分はネガティブなんだろうか、と思ったり、

苦しいことから立ち直るのをポジティブだと評価されたりしますが、

実はどちらでもない。

すべてにおいて「楽観」も「悲観」もなく、ただ「無常」なのです。

 

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