【怨憎会苦(2)】
ママ友の公園おしゃべりの一コマ。
ある奥さんが「うちの旦那、東京へ出張なの」と言うので、
周りが「いいね、ゆっくりできるね」などと返していると、
彼女、空を見上げ「飛行機墜ちてくれないかな」とつぶやいた。
一斉にドッとわき、共感の笑いが起きた、とのこと。
2018年のサラリーマン川柳にも例年に違わず、
夫婦の悲哀がうたわれています。
▼記憶にない 夫のどこに ほれたのか
▼1日の 嫁との会話は 9秒台
▼嫁からの 返事はいつも 既読だけ
......なんでこうなってしまうのでしょう。
好きになって「この人となら」と結婚したはずなのに、
別に親に勝手に決められた縁組ではなかろうに、
どうしてこんなに腹が立つのか、憎いのか。
これについての仏の教えは別の機会に譲るとして、
なんにせよ夫婦間の「怨憎会苦」で苦しんでいる人が多い現われですね。
クラスの人間関係、職場の人間関係なら、
クラス替えもあれば、転職もできます。
しかし夫婦となれば「死ぬまで」ですから、
絶望的な気持ちになり、余計我慢できないものになるのかもしれません。
夫婦の「怨憎会苦」をどうしたらいいのか。
人生相談や占いで語られる悩みの最たるものの一つですが、
答えは3つくらいしかないのです。
(1)別れなさい
(2)耐えなさい
(3)忘れなさい
この三つです。
どれ選んでも一長一短、臨機応変に
その中でも、まだましな方を選択するしかない、ということです。
その生き方講座も大事ですが、
そもそももっと本質的な問題は
「怨憎会苦を乗り越え、がんばって生き続けるのは何のためか」
「どんなに辛くてもなぜ生きなければならないのか」
ではないでしょうか。
怨憎会苦の乗り越え方を問う、そのもっと深いところに
「苦しみを乗り越えて生きていかねばならないのはなぜか」
というさらに深刻な問いが横たわっているのです。
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