親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

飢餓で苦しむ人と飽食で苦しむ人。食欲という煩悩の実態

f:id:kikuutan:20190223134513j:plain

 

 

【食欲(2)】

 

仏教で説かれる『食欲』は、

『貪欲』という煩悩の一つに数えられています。

食欲は私たちを悩ませ煩わせるものだと、釈迦は説かれているということです。

これはお釈迦様に言われるまでもなく、

人類にとって何千年にわたって最大の敵は「飢饉」だったので、

人間は、自らの持つ「食欲」が強いものであるか、

その欲のためにどれだけ苦しみ悩んでいるか、

骨身にしみて理解していました。

いつでも食べたい時に食べられ、飲みたい時に飲めたら、どんなに幸せだろう、

そうなれば食欲に煩わされることなく生きられるのに、

とどんなにこそあこがれたことでしょう。

しかしそれは叶わぬ夢でした。

 

ところがこの100~200年の間に劇的に事態は改善し、

現在では、世界の一部の地域を除いては、飢餓による死亡はほとんど無くなりました。

冷蔵庫を開ければ、お湯を注げば、缶詰開ければ、ビニールの封を開ければ、

お手軽に空腹を満たすことができます。

 

では現代社会に生きる私たちは『食欲』という煩悩から解放されたでしょうか。

実はそれは今も変わりません。

「飢餓」で苦しむことはなくなっても、

代わりに「過食」が深刻な問題になって私たちを苦しませているからです。

2014年、世界で太りすぎは、21億人です。

2010年、飢饉と栄養不良で亡くなった人が約100万人に対して、

肥満が原因で亡くなった人300万人以上いました。

食べ物が足りなくて死ぬ人の数を、

食べ過ぎで死ぬ人の数が史上初めて上回ったのです。

ケーキ、アイス、スナック菓子、ハンバーガー コーラなど

毎日のように口に詰め込み、その結果、生活習慣病を患い、

それでもなお食べたいと執着し、

自分で自分の首を絞めていってしまう人がいかに多いことか。

これも『食欲』のなせるわざです。

 

現代世界では戦争による12万人、犯罪犠牲者が50万人に対して、

糖尿病で亡くなった人は150万人です。

今や砂糖の方が火薬よりも危険、なのです。
 

 

 

 

 

 =========

仏教を分かりやすく体系的に学べる
全20回の無料メール講座です。
おもしろそうだなと思われた方はこちらから登録できます。
登録解除もいつでも自由なので、一度お試しに覗いてみてください。

 

「一から分かる仏教」無料メール講座
メールアドレス:
お名前:

=========


仏教の教えをわかりやすく体系的にお話する

20回の無料メール講座好評配信中。