親鸞に学ぶ幸福論

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カースト制度を否定されたブッダの真精神を受け継ぎし人

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【御同行(1)】


悪名高き「カースト制度」は、インドにはびこる身分差別です。

その歴史は古く、約2600年前のお釈迦さまの時代からあり、

今日にいたるまでインドの多くの人々の心に根深く巣喰っています。

カースト制は大きく分けると

「婆羅門(バラモン)」「刹帝利(セッテイリ)」「吠舎(ベイシャ)」「首陀羅(シュダラ)」

という4つの社会の階級があり、

婆羅門(僧侶)と刹帝利(王族)は、ほとんど同等の尊い身分とされますが、

吠舎(庶民)はそれらに対して、婚姻はもちろん、交際から職業までも禁じられ、

首陀羅(奴隷)に至っては、直接それらと言葉も交わされぬほど蔑視されています。

 


現代のインドでは、表向きには法律でカースト差別は禁じられているものの、

今もインドで発生する事件の多くが、カーストなどの階級差別による事件です。

「カースト越しのラブレター事件」では、

15歳の少年が自分よりも下位の階級の少女にラブレターを送ったところ、

相手と同じ階級のメンバーに拉致され、髪を刈られ、市内を引きずり回された後、

少年の母の命乞いも空しく、線路に投げ込まれ少年は死亡しました。

 


カーストでは違う階級同士の結婚が許されておらず、

違う階級の人と駆け落ちをしたり恋をした場合、

「名誉殺害」といって、自分の家庭の名誉を守るために、

自分の親や親族によって殺されてしまうこともあります。

 


今日の日本でも、民族や人種差別の不快な情報を目にしますが、

インドと比べればかわいいものです。

ましてお釈迦さま当時のインドは、どれほどのものだったでしょうか。

 


お釈迦さまのおられた当時、このようなことがありました。

お弟子の一人である阿難が、ある夏の暑い日、祇園精舎に帰る途中、

あまりにのどが渇いたので、木の陰で一人の若い女が手桶に水をくんでいるのを見て、一杯の水を求めました。

阿難に言葉をかけられた娘は、赤面しながら小さな声で、

「私は卑しい素性の女です。あなたのような尊い身分の方に上げられません」

と、断ったのです。

娘は、カースト制で最下層の「首陀羅」であったのです。

 


阿難は、優しく娘を慰めて、

「人間は、生まれながらに貴賤が定まっているのではない。

仏の教えは、一切の人々は生まれながらに平等であり、自由だと教えられているのです。

どうか遠慮なさらずに、私に水を一杯布施してください」

と少女を励ましています。

 


今日もなお、インドの社会に強い影響力を持つカースト制は

お釈迦さま当時は、まさに絶対的なものでした。

その時代にあって「人間は生まれながらに貴賤が定まってはいない」と

お釈迦さまが万人平等を宣言されたことは、

どれほど世に衝撃を与えたことでしょう。

 


このお釈迦さまの真精神を受け継がれたのが、法然上人・親鸞聖人です。

当時の日本の仏教は、奈良・平安時代を通じて、

権力者の政治体制の安泰を祈るのが役目となっていました。

大仏で有名な東大寺は、国家を護るために時の天子が造ったものです。

奈良の興福寺も藤原家の繁栄を祈る寺でした。

比叡山の延暦寺も、京都に都を移すときに、京の都を護るために創建されています。

いずれも支配階級である貴族のための教えで、庶民は救済の対象から外れていたのです。

極楽浄土へ往けるのは戒律を守る修行僧か、

寺に財物を寄進する貴族だけ、とされていました。

肉を食べ結婚生活する平民は、戒律を守ることはできません。

貧しくて寺に納める物もありません。

庶民は、最初から切り捨てられていた、存在だったのです。

 


そんな中、それは決して真実の仏法ではないと宣言されたのが

法然上人であり、親鸞聖人でした。

両聖人は、当時虐げられていた猟師、商人、遊女など

社会の底辺に生きていた人たちにも、一切分け隔てなく接せられ、

弥陀の救いを切々と説法され、万人救済の道を切り開かれたのです。

 

 

 

 

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